この春はテラコッタが流行し、寝室にテレビを置くのは遅れている。
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- インテリアデザイナーたちが、ベッドルームの2023年のトレンドを紹介する。
- この春はナチュラルな要素やテラコッタ素材、壁付け照明の人気が上昇している。
- 一方で、真っ白な寝具や従来型のシーリングファンは流行遅れとなっているという。
クリエイティブな壁付け照明やペンダント照明が注目されている
壁付け照明はベッドルームを優雅にする。
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「2023年はベッドルームの照明に大きな注目が集まるだろう」とニューヨークを拠点とするインテリアデザインスタジオ、アーサイト( Arsight)の創設者で、インテリアデザイナーのアーテム・クロポンヴィンスキー(Artem Kropovinsky)は話す。
クロポンヴィンスキーによると、「空間の照らし方をカスタマイズできるため、壁付けタイプやペンダントを使ったフレキシブルでクリエイティブな照明がこの春は大活躍する」という。
また、照明を使うことでフォーカルポイントを作ったり、居心地の良い空間を作ったり、部屋にワクワク感や華やかさを加えたりすることもできる。
自然の要素を取り入れる
ベッドルームに植物を置くと落ち着きが生まれる。
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自然の要素を部屋に取り入れる「バイオフィリック・インテリアデザイン(Biophilic Interior Design)」がベッドルームでも人気を呼びそうだ。
「長い間、室内に閉じこもった後に自然とつながると気持ちよく感じる」とクロポヴィンスキーは言う。
クロポヴィンスキーによると、バイオフィリック・インテリアデザインには、木、石、植物、天然素材などの要素が求められるという。
テラコッタカラーのアイテムや素材がトレンドに
寝室にテラコッタの壁やアイテムを加えると、土のような温かみのある印象を与える。
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FLOOR360のインテリアデザイナー、コートニー・ウォラーズハイム(Courtney Wollersheim)によると、2023年はテラコッタ素材やテラコッタカラーが寝室全体に現れるという。
「素材や色としてのテラコッタは、ブラウン、グリーンやニュートラルな色にアクセントを加えたい人の間で人気の選択肢だ」とウォラーズハイムは話す。
また屋内外に置くプランター、質感のあるタイル、ラグマット、装飾用クッション、ブランケット、壁などでもテラコッタカラーの人気が高まるだろうと彼女は話している。
ヴィンテージや高品質の家具が人気
魅力的なレトロな家具や照明器具。
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人々はその品質の高さからヴィンテージ家具や代々受け継がれてきた家具を購入しているが、今シーズンはこの傾向が強くなっているとクロポヴィンスキーは話している。
「このような質のいい家具は、寝室に個性や魅力、歴史、そして懐かしさや心地よさを与えてくれる」
「カントリー・マキシマリズム」が来ている
カントリー・コテージ・スタイルのベッドルーム。
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ウォラーズハイムによると、田舎のコテージライフを再現する心地いいコンセプト「カントリー・マキシマリズム(Country Maximalism)」が台頭してきたという。
「カントリー・マキシマリズムは、田舎のコテージ生活にノスタルジーを感じたり、その体験を再現したい人にぴったりなスタイルだ」とウォラーズハイムは話す。
ウォラーズハイムは、家具やカントリー調の柄のラグマットを引き立てるために、大胆な花柄のカバーやカーテンを使うことを勧めている。
アクセントウォールは消えつつある
ベッドルームのアクセントウォールは場違いに見えてしまうこともある。
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クロポヴィンスキーによると、アクセントウォールは寝室を簡単に華やかにしてくれるが、かつて人気だったこのトレンドも今は消えつつあるという。
壁一面だけを違う色に塗ったり、壁紙を貼るのではなく、四面に同じ色のペンキや壁紙を使うことで、より統一感や没入感が得られる」と、クロポヴィンスキーは話す。
従来のシーリングファンは流行遅れ
シーリングファンはかなり古くさく見える。
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ベッドの上にシーリングファンを吊るすのは過去のトレンドだと受賞歴のあるインテリアデザイナー、デビー・デイリー(Debbe Daley)は話している。
デイリーによると、従来のシーリングファンの代わりに、ファン機能付きのシャンデリア「ファンデリア(Fandelier)」が出て来ているという。
オールホワイトの寝具は古くさい
カラフルなシーツのように真っ白な寝具は楽しいものではない。
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白一色の寝具はミニマルな印象で人気があるかもしれないが、クロポヴィンンスキーによると、カラフルな寝具に人気が奪われつつあるという。
「真っ白な寝具は、きちんとした印象を与えるが、退屈で淡白なものにも見える」とクロポヴィンスキーは話している。「寝具も含めて部屋全体をひとつの印象的な色や色調を選んで使う『カラー・ドレンチング(Color Drenching)』が引き続き人気だ」
ベッドルームにテレビを置かない人が増えている
寝室ではテレビが目障りになることも。
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デイリーがInsiderに語ったところによると、テレビそのものを見たくないという理由で、ベッドサイドにテレビを置くのをやめる人が増えているという。
「ベッドルームでテレビを見る時間は、より質の高い時間やダウンタイムに取って代わっている。最近の人は、寝つきが悪く、テレビが邪魔になっている」
テレビの代わりに美しいウォールアートを飾れば、より洗練された安らぎの空間を演出することができる。