アップル「15インチMacBook Air」が6月13日発売、新OSではウィジェットやウェブ会議機能を強化

15インチMacBook Air

アップルは「15インチMacBook Air」を発表した。

出典:アップル

アップルは6月5日(現地時間)、年次の開発者向けイベント「WWDC23」で、新型ノートPC「15インチMacBook Air」を発表した。

日本では6月6日より予約を開始し、6月13日に発売予定。直販価格は以下の通りだが、メモリーやストレージのカスタマイズにも対応する(いずれも税込)。

  • 15インチMacBook Air(8コアCPU/10コアGPU、8GBメモリー、256GB SSD)……19万8800円
  • 15インチMacBook Air(8コアCPU/10コアGPU、8GBメモリー、512GB SSD)……22万6800円

初の15型MacBook Airは大画面でも“比較的”安価

15インチMacBook Airの正面

大画面で効率よく作業するのに適したMacBook Airが登場する。

出典:アップル

15インチMacBook Airは、アップルの薄型軽量モデルのMacBook Airシリーズで初めて15.3型(2880×1864ドット)の液晶ディスプレイを搭載したモデル。

重量は約1.51kgで、厚さは11.5mm。アップルは「世界で最も薄い15インチノートブック」だと説明している。

チップセットには8コアCPU/10コアGPU搭載のApple M2チップを採用。M2は2022年開催の「WWDC22」で発表。2023年2月には強化版の「M2 Pro/Max」が発表されているが、15インチMacBook Airは通常版の「M2」のみが用意される。

15インチMacBook Airの特徴

15インチMacBook Airの特徴。

出典:アップル

ディスプレイやボディー以外は2022年7月発売の「13インチMacBook Air」と似た構成だ。生体認証としてTouch ID(指紋)、1080pのFaceTime HDカメラ、Thunderbolt 3/USB 4のType-C端子2基を搭載している点なども共通している。

バッテリーは13インチが52.6Whだったに対して、15インチでは66.5Whに大容量化した。ただし、動作時間は13インチも15インチも変わらない。公称スペックで最大15時間のインターネットブラウジングもしくは最大18時間のApple TVアプリのムービー再生となっている。

15インチMacBook Airのスピーカー

2組のフォースキャンセリングウーファーと2つのツイーターにより、M2搭載13インチMacBook Airと比較して低音の深さが2倍になっているという。

出典:アップル

大型化した恩恵として、スピーカーの数が13インチで4基だったのに対し、15インチでは6基になっている。

なお、ノート型Macのディスプレイサイズでは、すでに「14インチMacBook Pro」と「16インチMacBook Pro」が存在するが、14インチMacBook ProはM2 Proの最小構成で28万8800円とそれなりに高価格になっている。

15インチMacBook Airは「大きめの画面のMacBookが欲しいが、Proレベルの処理性能はいらない/価格はなるべく抑えたい」と言うユーザー向けの製品と言えるだろう。

秋登場の新macOSはウィジェットとビデオ会議機能が目玉

macOS Sonoma ウィジェット

Mac向けアプリやiPhone向けアプリのウィジェットがデスクトップに置けるようになる。

出典:アップル

WWDC23では次期macOSである「macOS Sonoma(ソノマ)」も発表された。

実用的と言えそうなのはウィジェット周りの強化だ。

Sonomaでは、従来「通知センター」内で使えたウィジェットをデスクトップに配置できるようになる。なお、アプリの使用中にはウィジェットは半透明になるため、作業を妨げない。

加えて、Macにすでにインストールされたアプリのウィジェットだけではなく、連携機能で認識された自分のiPhoneで使えるウィジェットもMac上に配置できる。

macOS Sonoma プレゼンターオーバーレイ

プレゼンターオーバーレイ機能では、スライドなどの共有した画面の上に自分自身を丸囲みや輪郭で切り抜いた形で乗せることができる。

出典:アップル

そのほか、Webカメラと画面共有したスライドなどを組み合わせてZoomなどに表示できる「プレゼンターオーバーレイ」機能や、感情などを表現できるビデオエフェクトなどビデオ会議機能も強化。

また、新搭載の「ゲームモード」では対応するゲームの起動時にバックグラウンドのタスク稼働率を下げ、CPUとGPUの処理スピードを向上させる。

Mac Devices

アップルはAppleシリコン版Mac Proの登場で「MacのAppleシリコンへの移行は完了」と述べている。

出典:アップル

macOS Sonomaは2023年秋登場予定で、MacBook Airであれば2018年以降発売のモデルでアップデート可能。

なお、WWDC23ではプロクリエイター向けモデルとなるM2 MaxおよびM2 Ultraを採用した「Mac Studio」と、M2 UltraとPCIeによる機能拡張機構を備えた「Mac Pro」も発表。6月13日に発売予定だ。

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