ゲーム『ウマ娘』の特許権侵害めぐる訴訟、コナミ「特許はクリエイターの開発の歴史であり会社の財産」(回答全文)

コナミデジタルエンタテインメントは5月17日、Cygamesに対して訴訟を起こしたことを認めた。

コナミデジタルエンタテインメントは5月17日、Cygamesに対して訴訟を起こしたことを認めた。

Business Insider Japan

コナミグループ子会社のコナミデジタルエンタテインメント(KDE)は5月17日、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」を開発・提供するCygamesを東京地裁に提訴したことについて、Business Insider Japanの取材に対し、「当社としてはクリエイターの努力を尊重し今後も革新的なサービスの開発をしていくために、守るべきものはしっかりと対応していきます」「ゲームを楽しんでいるユーザーから遊びを奪うことが目的ではございません」とコメントした。

Cygamesをめぐっては親会社のサイバーエージェントが同日午後、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が特許権を侵害しているとして、CygamesがKDEから40億円の「損害賠償」と、ゲームの「生産、使用、電気通信回線を通じた提供等の差止」などを求める訴訟が提起されたと公表していた

出典:サイバーエージェント「当社連結子会社に対する訴訟の提起に関するお知らせ」

KDEはBusiness Insider Japanの取材に対し、メールで回答。訴訟を提起したことは「事実」とした上で、訴訟内容や侵害されたと考えている特許の内容については「回答を控えさせて頂ければと思います」とした。

一方、KDEは「特許は、クリエイターの開発の歴史であり会社の財産です。これが守られることで全ての会社のサービスは成り立っています」「当社としてはクリエイターの努力を尊重し今後も革新的なサービスの開発をしていくために、守るべきものはしっかりと対応していきます」とコメントした。

その上で、「話し合いや取組みの中で解決できればよいと考え協議を続けてきましたが、見解の一致に至ることができず非常に残念です」「ゲームを楽しんでいるユーザーから遊びを奪うことが目的ではございません」と、理解を求めた。

サイバーエージェントは5月17日の発表の中で、Cygamesが提訴された経緯について「Cygamesは、コナミデジタルエンタテインメントとCygamesが提供する『ウマ娘 プリティーダービー』のゲームシステムおよびプログラムの一部について、特許権等の協議を行ってまいりましたが、Cygamesの見解がコナミデジタルエンタテインメントに受け入れられるには及ばず訴訟の提起に至った」と説明。

Cygamesはプレスリリースの中で「『ウマ娘 プリティーダービー』がコナミデジタルエンタテインメントの特許権を侵害している事実はないと考えており、その正当性を本件訴訟にかかる手続きの中で明らかにしてまいります」と表明している。

コナミデジタルエンタテインメントからの回答は以下の通り。


──Cygamesに対し、訴訟を提起したことは事実か。

A:はい。事実でございます。

──訴訟の内容、訴訟の目的と請求内容について。侵害されたと考える権利についての見解は。

A:内容につきましては回答を控えさせて頂ければと思います。

特許は、クリエイターの開発の歴史であり会社の財産です。

これが守られることで全ての会社のサービスは成り立っています。

当社としてはクリエイターの努力を尊重し今後も革新的なサービスの開発をしていくために、守るべきものはしっかりと対応していきます。

話し合いや取組みの中で解決できればよいと考え協議を続けてきましたが、見解の一致に至ることができず非常に残念です。

ゲームを楽しんでいるユーザーから遊びを奪うことが目的ではございません。

判決が出るまでにユーザーの不利益にならない形で対応をしていただけることを期待しています。

──今後、本件についてプレスリリースなどで発表する予定は。

A:回答を控えさせて頂ければと思います。

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