アンプルのバッテリー交換ステーション。
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- 多くのドライバーは、電気自動車の充電時間が長いことが電気自動車を導入する際の障壁になっていると話している。
- バッテリー交換のスタートアップ、アンプルによると、同社のシステムは、ガソリンスタンドでガソリンを入れるよりも早いかもしれないという。
- アンプルの次世代ステーションが、シンプルなバッテリー自動交換システムであなたの電気自動車を「充電」する方法を見てみよう。
使い切った電気自動車のバッテリーを車から取り出し、フル充電したバッテリーと交換する「バッテリー交換」は、まったく新しい概念ではないが、ここ数年は困難な道を歩んでいる。しかし最近、ほんの数分で電気自動車をフル充電の状態にできるようになったことで、バッテリー交換市場は勢いを増してきている。
電気自動車の充電は、ドライバーが使用する充電器の種類によっては時間がかかる場合がある。 自宅のガレージやオフィスなどにある標準的なプラグでは8時間以上かかってしまうこともあるだろう。公共の場での急速充電では、レベル3の充電器では少なくとも20分、レベル2の充電器では1~2時間待つことになる。
いずれにせよ、現状では充電するためには、ガソリン車に給油するよりも時間がかかってしまうことは間違いない。
そこで注目されるのがバッテリーの交換システムだ。スタートアップのアンプル(Ample)は、このアイデアに自動車メーカーが乗ってくれることを強く望んでいる。アンプルののCEOでカールド・ハソナー(Khaled Hassounah)はInsiderに、「このアイデアは、ドライバーは電気自動車を購入し、バッテリーをサブスク購入することを意味する」と語っている。
車両本体の費用だけで高価なバッテリーを購入せずに済むなら、電気自動車の初期費用(比較的高い)を抑えられるかもしれない。
EVのバッテリー交換ステーションは数日で建てることができる
アンプルのバッテリー交換システムはモジュール式で、複数の車両のバッテリーを一度に交換することができる。
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従来の電気自動車の充電ステーション(特に急速充電)を設置するのに必要な、建築や電気などユーティリティの作業には数週間から数カ月かかっていた。だがアンプルによると、同社のステーションは3日で建設でき、モジュール式のため、複数のステーションを積み重ねることが可能で複数の車が同時に充電できるという。
まずドライバーは車をアンプルステーション内に入れて停める
アンプルのバッテリー交換のシステムは、バッテリーのサブスクで購入するものだ。
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アンプルは最近、EVのスタートアップ、フィスカー(Fisker)との提携を発表しており、他の自動車メーカーも顧客への提供を検討し始めているところだ。だがこのアイデアは今のところ、アメリカ以外ではほとんど初期段階の支持しか得られていない。
ドライバーはアンプルのアプリでバッテリー交換を開始する
ドライバーはアンプルのアプリを使って、バッテリー交換を開始する。
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バッテリーの交換自体は自動的に行われる。
バッテリー交換台が上昇し、ドライバーは車外に出ることができる
アンプルのバッテリー交換ステーションは、EVを昇降させて簡単に交換できるようになっている。
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バッテリーの交換はライドシェアの用途に最適と思われる。アンプルはUberのドライバーがバッテリー交換できるEVに乗れるように取り組んでもいる(ドライバーは充電ステーションで貴重な時間を過ごす必要がなくなる)。同時に同社は常に一般消費者のバッテリー交換の可能性に目を向けており、その他にもラストワンマイルの配送トラックもターゲットにしている。
電気自動車はバッテリー交換装置のある場所に移動する
バッテリー交換が自動的に行われる。
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バッテリーの下まで、装置が自動的に自動車をナビゲートしていく
アンプルのバッテリー交換は、以前は10分かかっていたが、今は5分しかかからないという。
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回収された使用済みバッテリーは、ラックに入れられ、検査、充電してから最終的には別のEVに交換される。
充電済みの新しいバッテリーに入れ替えられた車で走り出すことができる
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