ハインツによると、この新しいディスペンサーは200種類以上のソースがカスタムで作れ、2023年後半から2024年初頭にレストランでテストされる予定だという。
Heinz
- ハインツは、「コカ・コーラ・フリースタイル」のような機能を持つ新しいカスタムソース・ディスペンサー「ハインツ・リミックス」を開発した。
- 現在の試作機は、4種類の基本ソースと好みのレベルの「エンハンサー」を組み合わせてソースを作ることができる。
- 2023年末から2024年初頭にかけて、レストランでテストを行う予定だ。
ソース好きにはうれしいニュースだ。クラフト・ハインツ(Kraft Heinz)は近々レストランで調味料がカスタマイズできるディスペンサーのテストを開始する予定だという。
2023年5月17日、クラフト・ハインツはベースとなるソースと、数種類の「エンハンサー(増強剤)」を組み合わせて200種類以上のソースをカスタマイズできるマシン「ハインツ・リミックス」を発表した。「エンハンサー」は好みの「レベル」で選べ、混ぜ合わせることができる。現在、試作品に使われているベースソースには、ハインツ製のケチャップ、ランチドレッシング、バーベキューソースのほか、「57ソース」などもある。エンハンサーにはハラペーニョ、スモーキーチポトレ、バッファロー、マンゴーなどがあり、それぞれ低、中、高レベルの濃さが選べる。
バーベキューソースをもっと辛くしたい、あるいはもっと甘くしたいという人も、レストランで希望の味のソースを手に入れることができるようになるというわけだ。
クラフト・ハインツのディスラプション(革新的イノベーション)担当バイスプレジデント、アラン・クライナーマン(Alan Kleinerman)は、「我々の成長を促進し、新しい体験を消費者に提供するために、より大きく意図的な挑戦をすることでイノベーションを行っている」と声明で述べている。
「ハインツ・リミックスは、このような消費者第一のアプローチによるイノベーションの素晴らしい例だと言える」
また、ハインツのマヨネーズとケチャップを混ぜた「マヨチャップ(Mayochup)」やバッファローソースとランチソースを合わせた「バファランチ(Buffaranch)」のソースのような製品のヒントになるように、特に人気のある組み合わせを特定するためにマシンが得たデータを利用する予定だとクライナーマンは述べている。
CNBCによると、クラフト・ハインツの北米フードサービス部門の責任者であるピーター・ホール(Peter Hall)は、「在宅勤務と外食サービスが、これまでよりもはるかに早くトレンドを試し、学び、理解し、構築する機会を与えてくれていることは非常に明白だ」と述べている。
このマシンのレストランでのテストは、2023年後半から2024年初めに実施されるとクラフト・ハインツはプレスリリースに記している。
このハインツ・リミックスは、2009年に登場した何十種類の炭酸飲料を組み合わせてカスタマイズしてユニークなドリンクを作り出すマシン、コカ・コーラ・フリースタイル(Coca-Cola Freestyle)を彷彿とさせる。
ハインツは、「コカ・コーラ・フリースタイル」のようなカスタムソース・ディスペンサー「ハインツ・リミックス」を発表した。
Coca-Cola
「類似性を指摘するのは簡単だが、これは我々が得た独自の洞察と、消費者のこれまでの経験を変えたい、積み重ねたいという思いから生まれたものだ」とハインツ・リミックスとコカ・コーラ・フリースタイルを比較してクライナーマンはCNBCに語っている。
しかし、クライナーマンは、「コカ・コーラが、コカ・コーラ・フリースタイルで人気だった組み合わせからスプライト・チェリー(Sprite Cherry)のような新フレーバーを開発したことは、我々がこのマシンから消費者のフィードバックを得られることを示している」とも述べている。