この仕事に応募する資格があるのは、18歳以上でティックトックを使いこなしている人だという
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- インフルエンサーマーケティング会社のユビキタスが、ティックトックを10時間連続で見る仕事に1000ドルを提供している。
- この仕事に選ばれた幸運な応募者は、新しいトレンドを見抜く力を求められることになる。
- ティックトックの動画コンテンツは、その中毒性の高さからクラック・コカインに例えられたりもしている。
あるインフルエンサー・マーケティング会社は、ソーシャルメディアユーザーのティックトック(TikTok)への愛を利用し、彼らがティックトックを延々と見続ければ報酬を得られる夢のような仕事の機会を提供している。
インフルエンサー・マーケティング活動を通じてブランドの成長を支援するユビキタス(Ubiquitous)は、採用者3人に時給100ドル(約1万4000円、1ドル=140円換算)を支払い、10時間連続ティックトックを見て「新たなトレンドの出現」を発見する仕事「ティックトック・ウォッチング・ジョブ2.0(TikTok Watching Job)2.0」の募集を開始した。
申し込みフォームでは、応募者はユビキタスのYouTubeチャンネルを登録して視聴し、50~100字の志望動機を記入し、ツイートすることが求められている。 このツイートは任意だが、ツイートした候補者を優先的に審査するという。
応募条件は、18歳以上でティックトックのプラットフォームに精通していることだという。応募の締め切りは2023年5月31日だ。
ニューヨーク・ポストによると、2022年10月にもユビキタスは同様のプログラムを提供し、採用された応募者には他のギフトカードの特典を与えると同時に、ティックトックを12時間見ることに対して時給50ドルを支払ったという。
ティックトックはここ数年で急成長し、2019年から2021年にかけて全世界のユーザー数を2億9140万人から6億5590万人に急増させた。Insider Intelligenceは、2025年までにTikTokのユーザーは10億人に達すると予測している。
ウォール街のバーンスタイン・リサーチ(Bernstein Research)のアナリストらは、以前、このアプリの中毒性のある短編動画コンテンツを「クラック・コカイン(煙草で吸引できる状態にしたコカインの塊)」に例えている。ティックトックのフォーマットは、インスタグラム(Instagram)のリール(Reels)やYouTubeのショート(Shorts)など、他のソーシャルメディア企業もすぐに模倣して、導入された。
Insiderはこの仕事についてユビキタスにコメントを求めたが、同社からの回答は得られていない。