気軽に使える肥料のおかげで、観葉植物がもっと身近に。原料は意外な素材だった

植物を元気に育てるために、定期的に肥料を使いたい。

しかし、ホームセンターなどで手に入るものはパッケージが賑やかすぎるし、虫や臭いも気になって室内には置きづらいなと思っていた。

食器由来の肥料

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BONEARTH 300グラム 715円(税込)

撮影:かくれい

そこで使い始めたのが、1908年創業の老舗陶磁器メーカーであるニッコーのBONEARTH(ボナース)。

陶磁器を製造するニッコーの自社工場の生産過程で生じる、通常であれば捨てられてしまう規格外品をアップサイクルした肥料だ。

とても肥料とは思えないスタイリッシュなデザインが目を引く。

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撮影:かくれい

箱の中身は真っ白な荒めの粒で、パラパラとしていて臭いや水気がない。

有機肥料などと違って、清潔な印象を受ける。

与えすぎても大丈夫

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撮影:かくれい

使い方は普通の肥料と変わらず、土に少量を混ぜ込むだけ。

1リットル当たり約20グラムが目安だが、大体で大丈夫だ。

植物が出すクエン酸に反応してリンが溶け出る仕組みなので、多く与えても成長を妨げないのだそう。

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撮影:かくれい

肥料としてだけでなく、たっぷり敷き詰めて化粧砂として活用することもできる。

見た目がグッとおしゃれになるだけでなく、虫や苔なども抑えられているように感じられた。

今までは土を室内に置いておくことに少し抵抗感があったが、これのおかげで部屋に飾る植物を気軽に増やせるようになった。

置き場所を選ばない

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2022年にグッドデザイン賞も受賞している。

撮影:かくれい

臭いがなくデザインも良いので、室内でも置き場所を選ばない。

長期保管しても品質が下がりにくいので、肥料の使用頻度が低い人にも向いている。

自分用だけでなく、贈り物としてもいいかもしれない。

環境にも優しい

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撮影:かくれい

環境負荷が軽いので、気兼ねなく使えるというのも嬉しい。

植物のクエン酸には反応するが水には溶けないため、成分は河川にも流出しにくいのだそうだ。

捨てられるはずだった陶磁器が原料なので、ゴミ削減にもつながる。

植物との暮らしが快適になって、同時に環境にも優しくなれるアイテムだった。


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