熱波の最中に停電したら、アリゾナ州フェニックスでは人口の半数が救命救急室へ… 1万3000人が死亡する恐れも

フェニックス

アリゾナ州フェニックス。

AP Photo/Matt York

  • 熱波の最中に停電した場合、アメリカのアリゾナ州フェニックスでは人口の半数が救命救急室に行くことになるだろうと、最新研究は指摘している。
  • 暑さに関連する症状で80万人が救急医療を必要とし、1万3000人が命を落とすことになるという。
  • 論文の筆頭著者は「想像し得る限り最大の気候関連災害」だとニューヨーク・タイムズに語っている。

衝撃的な報告だ。熱波の最中に停電した場合、アメリカのアリゾナ州フェニックスでは人口の半数が救命救急室に行くことになるという。

5月24日に公表された最新研究によると、熱中症といった暑さに関連する症状で市民およそ80万人が救急医療を必要とすることになる。

これは市内にある救急病床3000床を大幅に超える数字だと、研究論文は指摘している。そして、医療のひっ迫によって約1万3000人が死亡すると結論付けている。

フェニックス —— アトランタやデトロイトなど、猛暑への対応を迫られている今回の研究対象となった他の都市と似ている —— は、エアコンやその他の電気を使った冷却システムに大きく依存している。

停電でこうした冷却システムが失われた場合、熱波が深刻な被害をもたらすことが分かった。

「熱波の最中の停電… わたしはこれを我々が想像し得る限り最大の気候関連災害と表現するだろう」と論文の筆頭著者で、ジョージア工科大学都市・地域計画学部の教授ブライアン・ストーン・ジュニア(Brian Stone Jr.)氏はニューヨーク・タイムズに語っている。

今回の研究では屋外と屋内の気温や住民の1日の活動パターンをモデル化する一方で、フェニックスで過去に起きた熱波を調査した。また、気候モデルに基づいて気温の変動、今後の熱波も予測した。

マリコパ郡のデータによると、フェニックスでは暑熱関連死がここ数年で急増していて、2022年には425人とこれまでで最も多かった。

現地の天気予報によると、フェニックスはこの4月に記録的な暑さを経験している。

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み