フランス、電車で2時間半以内の都市間の航空便を禁止

フランスには高速鉄道網があり、フランス国鉄はTGVの再活用とネットワークの強化を進めている。

フランスには高速鉄道網があり、フランス国鉄はTGVの再活用とネットワークの強化を進めている。

Samuel Boivin/NurPhoto via Getty Images

  • フランスは5月23日、高速鉄道で2時間半の距離にある都市間の空路を禁止した。
  • ただし、鉄道は1日で往復できるほど頻繁に運行されていなければならない。
  • 現時点では、パリ・オルリー空港とボルドー、ナント、リヨンを結ぶ路線が影響を受けている。

フランスにいるなら、電車に乗るしかない。

2023年5月23日、ある法律が施行され、電車で2時間半で結ばれる都市間の飛行機での移動が禁止された。

この法律が適用されるためには、2つの都市が高速鉄道で結ばれている必要があり、その接続は直通であり、かつ安価でなければならないという。

さらに、目的地の都市で8時間過ごした後に日帰りできるような頻度で運行されていることが条件だ。

現時点では、パリのオルリー空港とボルドー、ナント、リヨンの各都市を結ぶ路線のみが対象となっている。鉄道の接続が改善されれば、将来的にはより多くの路線に影響を与える可能性がある。

フランスのクレマン・ボーヌ(Clement Beaune)交通担当相は声明で「我々はライフスタイルの脱炭素化に向け、絶え間なく戦っている」と述べた。

「鉄道による定期的かつ高速で効率的な接続の恩恵を受けている大都市間で、飛行機を使うことを正当化できるだろうか」

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