Twitter新CEOヤッカリーノが優先して取り組むであろう最も重要な4つのこと

twitter_money1440_eye

※この記事は、ブランディングを担う次世代リーダー向けのメディアDIGIDAY[日本版]の有料サービス「DIGIDAY+」からの転載です。

Twitterが、またも新たな時代へと乗り出そうとしている。いわば「Twitter 3.0」は、同プラットフォームを軌道に戻すためのものだ。少なくとも同社の新たな首脳陣は、その実現を願っている。公平に見ても、彼らが希望を抱く理由は十分にある。

イーロン・マスク氏は5月12日、NBCユニバーサル(以下、NBCU)の広告担当チェアマンであるリンダ・ヤッカリーノ氏が、新CEOとしてTwitterを率いていくと発表した(マスク氏の愛犬であるフロキをカウントに入れると、ヤッカリーノ氏は半年間で3人目のCEOとなる)。この発表に対する反応は上々だった。マスク氏は、昨年10月に自身が買収したビジネスが重大な岐路に立たされているいま、メディア業界で最大級の影響力を持つ人物を獲得したことになる。

ヤッカリーノ氏獲得に対する反応は圧倒的に好意的であるが、その声がどれほど大きかろうと、Twitterがいま陥っている混沌とした状況を覆い隠すことはできない。その問題の根深さは、あるメディア企業幹部(匿名希望)の言葉からもうかがい知れる。「Twitterのメディアの売買に携わる幹部たちから度々聞かされることのひとつは、Twitter広告の効率の悪さだ。カバレッジの点では有効だが、そのほかはそうでもない」。

マスク氏からトップの肩書を引き継ぐヤッカリーノ氏(マスク氏は最高技術責任者とエグゼクティブチェアを兼任する)だが、控えめにいっても、対処が必要な優先事項をヤッカリーノ氏はいくつも抱えている。なかでもとくに急を要するのが、Twitterに対する広告主の信頼回復だ。

Twitterに必要なのは、信頼できる広告販売チーム

ヤッカリーノ氏はベテランの広告幹部だ。過去10年をNBCUで、それに先立つ20年をターナー(Turner)で過ごしてきた。確かにこの確固たる経験は、大いに同氏の役に立つだろう。しかし、だからといってそれは、ほかの人々の力に頼らなくてもいいということではない。

あわせて読みたい

Popular