2023年下半期、ビットコインはどう動くのか…4人の専門家に聞いた

ビットコインの値動きはどうなるのか。

ビットコインの値動きはどうなるのか。

Yuichiro Chino/Getty Images

  • ビットコインは、過酷だった2022年の損失を減少させ、価格は2023年の年初来60%以上増えている。
  • Insiderは2023年後半のビットコインの展開について、4人の暗号資産専門家に話を聞いた。
  • ある取引所の幹部は、アメリカのインフレがコントロールされない限り、ビットコインは過去最高値を更新できないと述べた。

波乱の2022年を経て、ビットコインの価格は年初来で60%以上増加し、暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額は1兆ドル(約140兆円)の大台を大きく超えている。

サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)が設立したFTXが2022年11月に破綻して以降、2023年初頭にも暗号資産レンディングのセルシウス(Celsius)、暗号資産取引所のボイジャーデジタル(Voyager Digital)、ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)などが相次いで破綻したが、業界はここに来てようやく立ち直ったように見える。

ビットコインの値動きを予測するのは難しいが、2023年後半の方向性を知るために注目すべき点があると専門家がInsiderに語った。

暗号資産取引所バイビット(Bybit)のクリプトインサイト責任者であるチャーミン・ホー(Charmyn Ho)は、「マクロ経済環境の問題が解決されない限り、ビットコインが過去最高値を更新することはない」と言う。暗号資産リサーチ企業のメッサリ(Messari)によると、ビットコインは2021年11月に6万7566ドルという史上最高値で取引された。

「しかし逆風となり得るのは、頑固な逆イールド(短期米国債の利回りが長期米国債の利回りを上回る状態)に起因する景気後退によって、アメリカ、ヨーロッパ、その他の主要経済圏が打撃を受けると予測されていることだ。これに加え、インフレなどさまざまな好ましくないマクロ要因を考慮すると、多くの投資家は傍観を決め込むだろう」とホーは続けた。

「そのため、値動きがほぼ横ばいになっている」

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