OpenAI、株式公開買付により4億9500万ドルを調達。同社設立のペーパーカンパニーを通じて実施

サム・アルトマン

OpenAIのサム・アルトマンCEO。

Jason Redmond / AFP via Getty Images

ChatGPTの開発を進めるOpenAIは最近の株式公開買付で、従来の想定を大幅に上回る数の株式を売却した。証券取引委員会への提出書類と、本件の関係者2名の話から明らかになった。

この株式公開買付では、OpenAIの社員と株主が既存・新規の投資家に対して株式を売却することが可能になった。テッククランチ(TechCrunch)は株式売却による調達額を3億ドル(約420億円、1ドル=140円換算)と報じていたが、それを大幅に上回る4億9500万ドル(約690億円)となった。

証券取引委員会に提出された書類によると、このディールは5億3600万ドル(約750億円)相当の株式売却による資金調達を目的としており、売却額は今後さらに大きくなる可能性がある。

この書類には、株式は40の適格投資家らに売却されたことが記されている。先述のテッククランチの報道では、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、コースラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)、ファウンダーズ・ファンド(Founder's Fund)といったベンチャーキャピタルの名が挙がっている。

関係筋に取材をしたところ、すでにOpenAIに出資しているタイガー・グローバル(Tiger Global)は、参加者として提案資料に記載されているものの、実際には参加していない。これまでの報道では、本件におけるOpenAIの評価額は270億〜290億ドル(約3兆7800億〜4兆円)とされている。

調達した資金の用途は?

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