撮影:市川みさき
毎朝、ホットコーヒーを飲む習慣がある。
一日を気持ちよく始めるためのルーティーンだが、毎日紙フィルターを捨てることに小さな罪悪感があった。
加えて、ストックを切らしてしまわないように気にかけることにも、地味なストレスを感じていた。
半永久的に使えるセラミック素材
セラミックコーヒーフィルター、6930円(税込)
撮影:市川みさき
そこで、「+d」などデザイン性が高い生活雑貨で知られるブランド、アッシュコンセプトが発売した「セラミックコーヒーフィルター」を購入してみた。
400年の歴史を持つ波佐見焼の製法と、多孔質セラミック製造の最先端技術をかけあわせて作られており、繰り返し使用することができるのが最大の特徴だ。
私がいつも使用しているフィルターは100枚で約330円なので、6930円という値段は正直高いと感じる。
しかし、フィルターを捨てる罪悪感にサヨナラできる点と、ストックを気にするストレスがなくなる点にメリットを感じた。
撮影:市川みさき
見た目はシンプルでスタイリッシュ。
青みがかったフィルター本体は、不要になった際にリサイクルしやすいよう、素材の色を活かして作られているそうだ。
一度に4人分までしっかり抽出
撮影:市川みさき
コーヒーを淹れる際は、豆を入れる前にフィルターを湯通しし、カップを温めることが推奨されている。
これにより、コーヒー油分による目詰まりを防止することができるそうだ。
撮影:市川みさき
中には、コーヒー豆の量の目安となる目盛が付いていて、一度に4人分までの抽出が可能。
いちいちスプーンで豆を計量せずに済むのはありがたい。
撮影:市川みさき
ちなみにコーヒー豆は、目詰まりを防ぐために中粗挽きもしくは粗挽きが推奨されている。今回は、中粗挽きの豆を使用した。
撮影:市川みさき
「セラミックなのにきちんと抽出できるのだろうか?」と心配だったが、フィルターを持ち上げてみると、しっかりと抽出できている。
濾過する時間も紙フィルターとほぼ変わりなく、特にストレスは感じなかった。
撮影:市川みさき
髪の毛よりもさらに細い5マイクロメートルの孔が空いており、雑味を濾過できるのもこの製品の特徴だという。
同時に紙フィルターで抽出したコーヒーと飲み比べてみたが、「セラミックコーヒーフィルター」のほうが若干ではあるが、まろやかさを感じるような……。
私の舌では残念ながらはっきりとした差は感じられなかったが、美味しいことは間違いなかった。
手入れは水洗いのみでラク
撮影:市川みさき
繰り返し使用できるとなると、手入れの方法が気になるものだ。
このアイテムは素材そのものに防汚加工がなされており、毎回水で洗うだけでよい。
食器用洗剤などを使うと成分が付着し、逆に風味などを損なう恐れがあるので要注意だ。
忙しい朝に飲むことが多いからこそ、この手入れのお手軽さは本当にありがたい。
撮影:市川みさき
繰り返し使用していると、フィルターに油分などがたまり、目詰まりを起こす可能性がある。
酸味が気になってきたら手入れのサインだ。鍋に入れて煮沸するか、水の入った容器にフィルターを入れて、500ワットの電子レンジで5分ほど温めれば解消される。
フィルター自体のサイズが若干大きめなため、フィルターが入る鍋やレンジ加熱可能な容器が自宅にあるか、予め確認しておくのがおすすめだ。
「レンジで温めるだけ」という手入れの簡単さにメリットを感じていたが、我が家には大きなレンジ加熱可能な容器はなく、鍋での煮沸一択になってしまった。
毎日の小さなストレスを減らせるかも
撮影:市川みさき
値段は若干お高めではあるが、毎日フィルターを捨てる罪悪感と、フィルターのストックを気にする生活から開放される上、メンテナンスの手間なくコーヒーが飲めるのは嬉しい。
人気なのか、公式ECでは在庫切れを起こしているが、コーヒーを愛飲する人はチェックしてみてほしいアイテムだ。