Twitter、プログラマティック広告市場で初の広告在庫売り出しへ。マスクの組織再編で失われた収益は回復するか

イーロン・マスク

Britta Pedersen/Getty Images

ツイッター(Twitter)が、いわゆるプログラマティック広告市場で初めて広告インベントリを売り出すことが関係筋への取材で分かった。この動きは、イーロン・マスク(Elon Musk)が同社を買収して以来落ち込んだ収益の一部を補完する助けとなるかもしれない。

ツイッターが更新したAds.txtファイル(パブリッシャーにより、広告枠の販売を許可されているベンダーが表示されている)によると、モバイルアドテク企業のインモビ(InMobi)は、現在ツイッター広告枠の販売を許可されている唯一のサードパーティベンダーである。1年前は、Ads.txtファイルにツイッター広告枠の正規販売者としてサードパーティベンダーは記載されていなかったが、変更となった。

インモビのウェブサイトによると、マクドナルド(McDonald's)、マリオット・ボンヴォイ(Marriott Bonvoy)、モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International)などの企業の広告キャンペーンを推進してきたという。

ツイッターは複数のベンダーに広告枠を販売させたいと考えているようだ。というのも、大手パブリッシャーやアプリ開発者は、自社インベントリをできるだけ多くの潜在的広告主に公開するため、多数のアドテクベンダーと協力する傾向があるからだ。

事情に詳しい関係者らによると、ツイッターは複数のアドテクベンダーと、提携について数カ月にわたり継続的な協議を行ってきたという。関係者の1人は、リソース不足により、協議は遅々として進まなかったと述べた。

Insiderはツイッターにコメントを求めたが、自動メッセージの返答があったのみで、質問内容には触れられていなかった。

営業チームの立て直しが急務

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