自炊が面倒なときの救世主は「豚汁レボリューション」だった。バリエーションが豊かすぎる豚汁のレシピ本

いつでも好きなものを自炊することができればいいが、しっかりご飯を作るだけの元気がなかったり、忙しくて手が回らなかったりすることもある。

ちょうどここ数日、仕事が立て込み気分も冴えない日が続いていたのだが、そんなときにピッタリな料理本を持っていたことを思い出した。

豚汁レボリューション

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撮影:野口羊

それが『有賀薫の豚汁レボリューション』だ。

スープ作家として数々のスープのレシピを考案してきた有賀薫さんが、具材も調理法も様々で、バリエーション豊かな「新しい豚汁」のレシピを紹介してくれる1冊である。

豚汁とご飯で完成する食卓

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撮影:野口羊

ここで紹介されている豚汁は、どれも豚肉と少しの食材だけで完成できて、具だくさんで食べごたえがあるものばかりだ。

そして何より、ボリューミーな豚汁は、ご飯のお供にもピッタリ。

一時期このレシピ本にハマっていたときは、豚汁とご飯だけで食事を済ませることも少なくなかった。

余裕のないときでも、簡単で満足感のある、最小限の食卓ができるのだ。

今回はこのレシピ本から、「カリカリ豚のピーマン豚汁」と「ゴーヤカレー豚汁」を作ってみることにした。

カリカリ豚のピーマン豚汁

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撮影:野口羊

このレシピに必要なものは、豚バラ肉とピーマンのほかは、味噌と油と水のみ。

しっかり炒めた豚肉とピーマンのうまみのおかげで、出汁すら使わずに、満足感たっぷりの豚汁を作ることができるのだ。

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撮影:野口羊

まずはピーマンを切っていく。

包丁とまな板を使っても良いのだが、このレシピではピーマンを左右に2等分するだけで、種もヘタもそのまま使う。

洗い物を最小限に抑えたいという気持ちから、料理バサミを使うことにした。

豚肉も、同様に5センチほどに切っていく。

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撮影:野口羊

サラダ油を敷いたフライパンで、豚バラ肉を炒めていく。

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撮影:野口羊

脂が落ちてカリカリになるまで焼いたら、キッチンペーパーで脂を拭き取っていく。

ここでしっかり脂を取っておくことで、脂肪分の多いバラ肉でもあっさり食べることができるようになる。

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撮影:野口羊

ピーマンを加え、焼き色がつくまで炒めたら、そのままフライパンの中に水を加えていく。

フライパンのままで調理できるので、洗い物も少なく済むのだ。

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撮影:野口羊

そのまま熱し、沸いたらフタをして3〜4分煮る。

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撮影:野口羊

ここに味噌を溶き入れ、再度煮立てたら完成だ。

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撮影:野口羊

カリカリに焼いた豚バラ肉とピーマンの相性が抜群に良く、食欲をそそる香ばしい香りがする。

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撮影:野口羊

具材は豚肉とピーマンしか入っていないのに、満足感たっぷりの豚汁に仕上がった。

調理工程もフライパン一つで完結できたので、洗い物も少なく済む。

撮影をしながらだったので少し時間はかかったが、自炊のメニューとして作るなら10〜15分もあれば完成できるだろう。

これなら余裕のない日でも作ることができそうだ。

ゴーヤカレー豚汁

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撮影:野口羊

カリカリ豚とピーマンの豚汁は、非常にシンプルで材料も少ないレシピだったので、もう少しだけ材料の多いレシピも作ってみることにした。

それが「ゴーヤカレー豚汁」だ。

今回は、豚バラ肉とゴーヤと味噌のほか、カレー粉に顆粒だしも少し使用するレシピだ。

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撮影:野口羊

ゴーヤは縦半分に切り、ワタをスプーンで掻き出したら、1センチ程度に切っていく。また豚肉も5センチ程度に切る。

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撮影:野口羊

鍋にゴーヤと水、少量の顆粒だしを加え中火にかける。

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撮影:野口羊

煮立ったら豚肉を加え、フタをして弱火で更に6〜7分煮る。

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撮影:野口羊

みそを溶き入れ、カレー粉をふり入れたら再度煮立たせて完成だ。

今回は味噌だけでなく、出汁やカレー粉も使うので手間が増えるかと思ったが、基本的には鍋で煮ているだけでできるので、工程としては非常にシンプルだった。

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撮影:野口羊

完成した「ゴーヤカレー豚汁」は、ゴーヤのさわやかな苦味にカレーの香りや出汁のうまみがあいまって、先程のピーマン豚汁よりもさらにご飯がすすむ一杯になっていた。

ゴーヤの苦味がさっぱりしているので、食欲が減る夏にもピッタリの一杯だ。

余裕がないときにこそ、豚汁

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撮影:野口羊

今回作った2つはどちらもとても簡単で、それでいて満足感もあり、ご飯のお供としても成立してしまう豚汁だった。

この他にもこのレシピ本には、計50ものバリエーション豊かな豚汁レシピが掲載されている。

忙しかったり元気がなかったりすると料理をする気になれなかったり、時間をとれなかったりすることは少なくない。

『有賀薫の豚汁レボリューション』は、そんなときにこそ食べたい、簡単な材料でサッと作れて、身も心も満足できるレシピを教えてくれる一冊だった。




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