スーツケースの重さを測る乗客(左)と、ニュージーランド航空の飛行機(右)。
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- ニュージーランド航空は、乗客に対して搭乗前に体重測定を行うよう呼び掛けている。
- これはニュージーランド民間航空局が求めている調査だという。
- 「体重は誰にも見られない。私たちでさえも。完全に秘匿される」と同社の広報は述べている。
航空会社が乗客のスーツケースの重さを測るのは一般的であるが、乗客が自分で体重を測ることはチェックインの慣習の一部ではない。
だが、ニュージーランド航空は乗客に「乗客の体重調査」への協力を求めている。ニュージーランド航空は乗客に対し、体重計に乗るよう呼び掛けており、これはニュージーランドの民間航空局が要求しているものだと説明している。
「我々は、貨物から機内食、荷物まで、機内に持ち込むあらゆるものの重量を測ることになっている。乗客や乗務員と機内の手荷物については、今後はこの調査から得られた平均値を用いる」と、ニュージーランド航空のロード・コントロール・インプルーブメント・スペシャリストのアラステア・ジェームス(Alastair James)はプレスリリースで述べている。
ニュージーランド航空の乗客体重調査は任意であると、同社は述べている。
Courtesy of Air New Zealand
ニュージーランド航空の広報担当者は、この調査によってパイロットが離陸前に飛行機の重量とバランスを把握するのに役立ち、同社にとっては飛行中の燃料消費に関してよりよい計画が立てられると、Insiderに述べた。
体重測定を不快に感じる乗客は調査への参加を断わっていいと広報は語った。
「体重測定は気が進まないものであるとわかっている。ディスプレーはどこにもないので乗客の皆さんには安心してほしい。我々はもちろん、誰も体重を見ることはできない。完全に秘匿される」とジェームスはプレスリリースで述べている。
「シンプルで、かつ任意だ。体重測定によって、あなたの飛行を安全に効率的にすることに役立つ」と彼は付け加えた。
プレスリリースによると、5月29日から7月2日まで、オークランド国際空港を出発する一部のニュージーランド航空のフライトについて、乗客は体重測定を求められるという。