ナタリー・ポートマン。
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- 夫ベンジャミン・ミルピエの不倫疑惑が伝えられ、ナタリー・ポートマンの夫婦仲がニュースになっている。
- ただ、ポートマンのプライベートは13歳の頃から詮索されてきた。
- 10代で成人男性から性的な目で見られ、「合法」になる日をカウントダウンされていたとポートマンは当時を振り返った。
振付師の夫ベンジャミン・ミルピエの不倫疑惑を受け、夫婦仲が報じられているナタリー・ポートマン(41)だが、これまで彼女のプライベートがどれほどメディアに詮索され、どれほど性的な注目を不適切に浴びてきたか、思い出してみる価値はあるだろう。
その具体例を挙げよう:ナタリー・ポートマンが18歳になる日までの"カウントダウン"がウェブサイトやラジオ番組の一部として存在した。
ポートマンは1994年のリュック・ベッソン監督作品『レオン』で一躍有名になった。プロの殺し屋であるレオンがポートマン演じる12歳のマチルダを引き受ける物語だ。当時まだ11歳だったにもかかわらず、この役には明らかに性的なニュアンスがあった。ポートマンは2020年のIndieWireのインタビューで、自身の役柄を「ロリータ」のような存在だったと表現している。
『レオン』で共演したジャン・レノとナタリー・ポートマン。
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こうした性的な役を演じたことで「わたし自身のセクシュアリティが奪われました。怖かったんです。そして『わたしは保守的』『わたしは真面目、あなたたちはわたしに敬意を払うべき』『わたしは賢い』『わたしをそういう風に見ないで』と振る舞うことが、自分の安全を守る方法だと感じていました」とポートマンは付け加えた。
18歳になる日までの"カウントダウン"に話は戻る。
『レオン』に出演したことでポートマンはスターになったが、それと同時に成人男性の性的願望の対象にもなった —— 彼らは恥ずかしげもなく10代の少女に手を伸ばし、性的願望を抱くようになった。
一連の経験について、ポートマンは2018年のウィメンズ・マーチで振り返っている。
「映画が公開され、わたしの作品、わたしの芸術が人々の反応を得られると思うと、13歳のわたしはとても興奮しました。初めてのファンレターをわくわくしながら開いてみたら、そこには男性のレイプ願望が綴られていました。地元のラジオ番組では、わたしの18歳の誕生日までのカウントダウンが始まりました。要するにわたしが誰かと寝るのが合法になる日のことです。映画批評家たちはレビューの中でわたしの膨らみ始めた胸を話題にしました」
悲しいことに、若くして性の対象として見られることに耐えざるを得なかった有名人はポートマンだけではない —— そして、18歳になる日までを"カウントダウン"されたのもポートマンだけではない(『フルハウス』で有名になったオルセン姉妹の"カウントダウン"のウェブページはまだ生きている)。他にも、レディット(Reddit)のユーザーたちはドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるミリー・ボビー・ブラウンの「性的な写真専用」のサブレディットを作るなどしてきた(彼女が18歳になった時に公開されることになっていた)。
このように早くから性の対象として見られる中で生きてこなければならなかったことを、ポートマンはウィメンズ・マーチのスピーチで「性的テロ」と表現している。
「13歳の時点でわたしにとってこの文化からのメッセージは明確でした。"わたしは安全と尊厳に値する人間だ"というメッセージを世界に送るには、自分のからだを覆い、自分の表現や仕事を抑制する必要を感じました」