6月6日の夕暮れ、エンパイア・ステート・ビルディングから北側を見た様子。煙がタイムズスクエア周辺のビル群を覆っている。
Gary Hershorn/Getty Images
- カナダで発生した山火事からの煙が、アメリカ北東部の都市にまで流れている。
- 煙に覆われた複数の州が大気汚染の警告を発している。
- ニューヨーク、ワシントンDCなどがどれだけ深刻な大気汚染にさらされているのか、写真で紹介する。
カナダ東部の山火事で発生した煙が南下し、アメリカ北東部の広大な地域が赤くかすんだ火星のような風景に変貌した。
アメリカ政府は、中西部と北東部に大気汚染の警告を発し、煙が通り過ぎるまで外出を控えるよう呼びかけている。ニューヨークでは、木が燃える匂いも強く感じられるという。
ニューヨーク、ワシントンDCなどアメリカ北東部で撮影された写真を見ると、煙が日常生活を脅かしている様子が分かる。
ニューヨークでは、通勤用フェリーが行き交う中、自由の女神が煙に覆われていた
カナダの山火事で流れてきた煙に覆われた自由の女神。
Amr Alfiky/Reuters
ニューヨークのハドソン川では、煙を通り抜けた太陽の光が水面に反射し、オレンジ色の輝きを放っていた
夜明け後に後にハドソン川を進むフェリー。マンハッタンのスカイラインが煙でかすんでいる。
Mike Segar/Reuters
ヤンキースタジアムの照明が、霞の中に溶け込むように見えていた
6月6日の夜に行われたニューヨーク・ヤンキース対シカゴ・ホワイトソックスの試合。
Frank Franklin II/AP News
6月7日の朝、ニュージャージー州ジャージーシティからニューヨークのスカイラインはほとんど見えなかった
夜明けの太陽は、煙にかすんでいた。
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ニュージャージー州ガッテンバーグからも、マンハッタンのスカイラインはほぼ見えなかった
6月7日の夜明けも、依然として煙に覆われていた。ニュージャージー州ガッテンバーグから見た煙にかすむマンハッタンのスカイライン。
Kena Betancur/VIEWpress/Getty Images
ニューヨークのロングアイランドにあるベルモントパークは、濁った太陽からの弱々しい光に照らされていた。このパークでは6月10日にベルモントステークス競馬大会が開催される予定になっている
薄暗い光の中、馬に乗ってベルモントパークの競技コースに向かう騎手。
John Minchillo/AP Photo
ワシントンDCでは、このような状況でも観光客がワシントン記念塔を訪れていた
リンカーン記念堂リフレクティングプールとナショナル・モールも煙で覆われていた。
Leah Millis/Reuters
アメリカ連邦議会議事堂は、ほとんどもやに隠されていた
ワシントン記念塔から見た連邦議会議事堂。
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カナダのトロントでは、週が変わっても煙が流れ込み、太陽が深い赤に輝いた
チェリービーチから見たトロントのピンクがかった夕暮れ。
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