AI銘柄で年初来33%のリターン。専門家が考える、今後5年間で最大のリターンをもたらす3社

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Guillaume/Getty Images

2022年の終わりごろ、マイク・リッパートは市場が転換期を迎えていると感じていた。

リッパートが2006年から運用しているファンド「バロン・オポチュニティ・ファンド(BIOIX)」に組み入れる高成長株の多くは、2022年に弱気な市場が大きく相場を下げた後、どこかのタイミングで転換の時期を迎えたようだ。

そこでリッパートは、特に長期的に見て最も可能性がある銘柄としてマイクロソフト(Microsoft)とエヌビディア(Nvidia)を重点ポジションに置いた。

ちょうど同じ頃、AI(人工知能)への関心が高まり、投資家らは数ある銘柄の中でも特にこの2つの銘柄に資金を投じていた。

「低迷した年だっただけにその反動が来るのは分かっていましたし、それが今年だったということです。市場のテーマがデジタルトランスフォーメーション(DX)やAIに戻ってきたとき、率直に言って我々は非常に良いポジションを取っていました。

当ファンドはマイクロソフトを最大の組入率とし、エヌビディアは2番目ではないにしろ非常に多く組み入れたポジションで年を越したのです」(リッパート)

AI関連銘柄への需要は、2023年、リッパートにかなりのリターンをもたらしている。彼のファンドは年初来、S&P500の11.8%に対し、33.6%の上昇を記録している。

しかし、リッパートと彼のファンドにとって成功は今に始まったことではない。彼のファンドは過去5年間で同種のファンドの96%を上回り、過去10年間では92%のファンドの実績を上回っている。

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