投資銀行インターンシップの実態。プレゼン準備から深夜パーティーまで、21歳インターンが75時間働いた1週間

ウォールストリートのサマーインターンシップは、ディールワーク、多くのネットワーキング、そして深夜のアイスクリームパーティーで盛り上がる。

ウォール街のサマーインターンシップは、ディールワーク、多くのネットワーキング、そして深夜のアイスクリームパーティーで盛り上がる。

Alp Aksoy/ Shutterstock

大手投資銀行でのサマーインターンシップは、ウォール街でのキャリアを始めようとしている若者にとって最も魅力的な機会の一つだ。

多くの投資銀行ではアナリストの給与が6桁を超え、中には年末のボーナス抜きで12万ドル(約1680万円、1ドル=140円換算)以上のところもある。そしてここでは、さらに高給のヘッジファンドやプライベート・エクイティの仕事への道も開けるのだ。

しかし、このような高給取りを目指すインターンの仕事とは、具体的にどんなものなのだろうか?

2021年、我々はニューヨークの大手投資銀行で働くあるインターンに依頼し、1週間の生活の詳細を記録してもらった。この人物は当時21歳の投資銀行のサマーアナリストで、会社の事情について公に話す権限がないため、自身と所属会社が特定されないことを希望した。

この人物は直近の週の月曜日から土曜日までの出来事を詳しく語り、この時点での日曜日の予定についても共有してくれた。シニアバンカーに指示されたピッチデックの修正対応から、他行の友人と週末に開いたパーティー、そしてオフィスで真夜中に開いたアイスクリームパーティーまで、細かなエピソードまで逐一伝えてくれている。


月曜日

午前9時:オフィスに向かう。私はアップタウンに住んでいるが、急行に乗れば10分ほどで到着する。

午前10時:シニアバンカーとコーヒーを飲む。インターンシップ期間中は学習、成長、質問にフォーカスしたメンターが全員に割り当てられている。

午後1時:カフェテリアで他のインターンとランチ。

午後2時:自分のデスクに戻る。その後数時間は、株式公開のための打ち合わせをメモしたり、マーケティング用の資料スライドを作成したり、チームの先輩から依頼された編集作業をしたりする。

午後6時半:近くの銀行で働く友人と夕食。

午後8時:オフィスに戻り、クライアントの株式公開に向けたスライドをいくつか作成。

午前1時:退勤。

火曜日

午前9時:オフィスに向かい、9時半頃到着。

午前10時:CEOも参加する全社イベントに出席。

午前11時:アソシエイトと会ってコーヒーを飲みながら、私が抱える最終プロジェクトのポイントについて話し合う。来週、私たちは最終プロジェクトをチームのマネージングディレクター(MD)とシニアバンカーたちにプレゼンする予定だ。これは私たちのリターンオファーを決める重要な課題だ。私は、ある企業が自身を戦略的買収者に売却すべきかどうかについて論じ、それについての質問に備える必要がある。

午前11時半:チームが取り組んでいるマネジメント・プレゼンテーションのレビューのために電話。

正午:ブライアントパークでインターン仲間数名とランチ。

午後1時:経営者向けプレゼンテーションに対するフィードバックのため、別のアソシエイトとミーティング。

午後2時:最終プロジェクトに戻る時間だ。自分のピッチデックで使うモデルの1つに取り組み、アナリストと会ってフィードバックをもらう。

午後4時:週1回のクライアントとの電話。通常インターンは電話や対面でクライアントと話すことはあまりない。メモをたくさん取る。

午後5時:バイスプレジデント(VP)と会い、経営者向けプレゼンテーションについてコメントをもらう。

午後6時半:夕食の時間だ。Seamlessで注文。夕食代は銀行が負担してくれる。最後にVPからもらったコメントに取り組み、アップデートを返信。

午後9時半:退勤。今日は早めの帰宅だ。

あわせて読みたい

Popular