メタの機械学習エンジニアは年収2億円超えも。AI人材争奪戦が激化、アマゾンは最高7000万円で「見劣りする」

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ジェネレーティブ(生成)AI分野で開発競争が激化するにつれ、人材争奪戦も過熱。主要な企業は関連人材をどんな待遇で確保しているのだろうか。

REUTERS/Dado Ruvic/Illustration

大手テック企業は今、どこもかしこも投資家から厳しいコスト削減を迫られている。

デジタル広告市場の伸び悩み、コロナ禍での大量採用がもたらした人件費増、記録的な物価と金利の上昇を受けた経済成長率の鈍化がその要因だ。

しかし、人工知能(AI)だけは例外で、テック企業各社はコスト削減どころか、この分野への投資を急激に積み増しつつある。

テック企業は手元で財布の紐(ひも)を締めつつも、急成長を遂げるジェネレーティブ(生成)AI市場で勝ち抜く「次の一手」を繰り出そうと、試行錯誤を続けている。

また、生成AI市場の過熱に伴い、対話型AI「ChatGPT(チャットジーピーティー)」を世に送り出した米AI開発企業OpenAI(オープンエーアイ)と、グーグルをはじめとする大手テック企業の間では、人材争奪戦が激化しつつある。

昨年から今年にかけて大手テック各社が大規模な人員整理を実施した影響で、エンジニア採用は「売り手市場」から「買い手市場」に変わったにもかかわらず、AI関連の専門スキルを持つ優秀なエンジニアにだけは引き続き、あるいはこれまで以上に意のままに、高額の報酬を得る機会が用意されている。

最先端のAI開発に対応できるエンジニアはいま、ジョブマーケットにおける自らの圧倒的な優位性を認識していることだろう。

さて、大手テック企業やその競合相手であるOpenAIは、AIエンジニアに実際どれだけの報酬を支払っているのだろうか。

以下では、エンジニア本人からの提供情報に基づくジョブレベルおよび報酬比較サイト「Levels.fyi(レベルズ・エフ・ワイ・アイ)」の報酬データと、業界関係者へのヒアリングをもとにInsider編集部が推計した各社の報酬額を紹介したい。

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