6月に大学を卒業する14歳のカイラン・クアジ。
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- スペースXは、スターリンク部門にソフトウェアエンジニアとして若き天才を採用した。
- 14歳のカイラン・クアジは、カリフォルニア州のサンタクララ大学を2023年6月に卒業する。
- 彼は11歳のときにコンピューターサイエンスとエンジニアリングの勉強を始めた。
スペースX(SpaceX)に新たなソフトウェアエンジニアとなるカイラン・クアジ(Kairan Quazi)が、「技術的に困難」で「楽しい」面接プロセスを経て採用された。
彼が他の誰とも違うのは、まだ14歳だということだ。
2023年6月8日付のリンクトイン(LinkedIn)への投稿で、彼はこう述べている。
「私は地球上で最もクールな会社に、スターリンクエンジニアリングチームのソフトウェアエンジニアとして入社することになった。成熟度や能力を判断する際に、私の年齢をいい加減で時代遅れな判断基準にしなかった稀有な企業だ」
これが投稿されたのは、彼がサンタクララ大学の工学部を最年少で卒業する直前だったとシアトルタイムズが報じている。彼は、母親と一緒にカリフォルニア州プレザントンから引っ越して、ワシントン州レドモンドにあるスペースXで働き始めるという。
クアジの桁外れの人生は、完全な文章で話せるようになった2歳のころに始まった。幼稚園児になるとラジオで聞いたニュースを他の子どもたちや先生に伝えていたとロサンゼルス・タイムズが報じている。
9歳の小学3年生のとき、学校の勉強にやりがいがないと感じた彼は、両親の助けを借りてカリフォルニアのコミュニティカレッジに入学した。
彼は「自分が学ぶべきレベルで学んでいるように感じられた」とLAタイムズに語っている。
同年、彼はIQテストで一般人口の99.9パーセンタイル(上位0.1%)に位置するようになったと、家族がBrainGainに語っている。
その数カ月後にはインテル・ラボ(Intel Labs)のAI研究協力者としてインターンシップに参加し、11歳の時にはサンタクララ大学に編入してコンピューターサイエンスとエンジニアリングを学んだ。
リンクトインのプロフィールによると、彼は2022年、サイバーインテリジェンス企業のBlackbird.AIで機械学習のインターンとして4カ月を過ごした。ソーシャルメディアのコンテンツが操作されたかどうかを判定するための「異常検知統計学習パイプライン」の設計を手伝ったという。
彼はABC7ニュースにこう語った。
「私が子ども時代を体験できなかったという古臭い考え方もあるようだが、そう思わない。その考え方だと、私は今頃中学校を卒業することになってしまう」
スターリンクの仕事を得たことで、彼はすでにひとつの野望を達成したようだ。リンクトインのプロフィールに「私の夢は、困難な課題に取り組み、公益のために根本的な革新をもたらすキャリアを持つこと」と記している。
スターリンクはスペースXの衛星インターネットサービスで、2023年1月に同社初のアフリカ市場となるナイジェリアで接続サービスの提供を開始した。
Insiderは業務時間外にスペースXにコメントを要請したが、返答は得られていない。