副業でお金を稼ぐ方法を現実的に考えてみた。
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- 副収入を得る方法を検討しているなら、どれぐらいの収入を望むのか、そしてどれだけの時間を費やせるのかを事前に知っておく必要がある。
- また、新たに何かを学ぶ手間を省くために、本業で身につけたスキルを生かせる副業を選ぶべきだ。
- やりたいことが決まったら、自ら率先して支払いと税処理、自分にとって最も重要な目標への投資を行い、副業から望んだ成果が得られているかを定期的に確認する必要がある。
昨今、副収入を得ること、あるいは副業をもつことは、それ自体が産業分野と呼べるほど一般的になっている。
学生ローンの額が過去最高になり、雇用市場における競争が激しさを増すなか、副業で少しばかりの追加収入を得ることは、日々の請求書をきちんと支払い、借金を返済するのに最適な方法だ。もちろん、もう少し余裕のあるラッキーな人にとっては、ヨーロッパへの長期休暇などの夢を実現するために使うことも、あるいは初めて家を買うときの頭金にすることもできる。
副収入を望むなら、次の点を参考にしよう。
1. 希望する目標額の目安を立てる
副業はどれも同じではなく、収入が多いものもあれば少ないものもある点を見落とさないこと。副業を決める前に、まずはどの程度の副収入が希望なのか、自問してみよう。それがはっきりしているほうが、副業を探しやくなる。
2. 時間について考える
すでにフルタイムの仕事がある人や、自宅で子育てに専念している人にとっては、実際問題として実り豊かな副業を探すのは難しいことが多い。そんな場合は、たとえ支払い自体は一定期間の総額としてまとめて行われるとしても、実際に働いた時間ごとに時給が得られる仕事のほうがいいだろう。
実際に始めてみないと副業にどれだけの時間を費やすことになるかわからない部分もあるだろうが、前もって計算して、自分の時間の価値を正確に知っておくのが好ましい。とくに、家族や友人と過ごす時間や、セルフケアの時間が副業に奪われるときには、なおさらだ。
3. 何が必要かをよく考える
副業のために、時間以外の何かを費やす必要が生じることもある。たとえば車での出勤が前提になる副業では、職場までの距離(時間)、燃料、整備費用なども考慮しておく必要がある。何らかの機器を買ったり、インターネット回線や通話サービスをアップグレードしたり、コンピューター用のプログラムをダウンロードしたりしなければならなくなる場合もあるだろう。これらすべてを考慮したうえで、自分にとってどの程度の時給が望ましいか検討する。
4. 自分のスキルを見直す
副業で最も簡単に収入を得る方法として、自分が所属する今の業界内でまだ満たされていない需要を発掘することが挙げられる。本業を通じてすでに身につけているスキルを用いれば、新しい副業のために何かを学習する時間も資金も節約できるし、業界内でフリーランスや契約労働者を探している相手にすでに心当たりがあるだろう。
5. リソースを活用する
たとえ本業とは違う分野の副業をするとしても、すべてを一から始める必要はない。副業に適した仕事を検索できるウェブサイトは数多く存在するし、それらのほとんどは詐欺対策も徹底しているので、この点も心配しなくていい。
6. なくてはならない存在になる
業種を選んだら、収益を上げる唯一の方法は真剣に取り組むこと。本業と同じで、副業でも顧客にとってなくてはならない存在になることで、当面のあいだは安定した仕事を確保できる。言い換えれば、きちんと期限を守りながら、求められた以上の仕事をすることだ。
7. 支払いと支出を追跡する
計画がずさんなまま副業を始めると、痛い目に遭う恐れがある。実際に働いた時間と収入を記録し、支払いが滞ったときにはすぐに対処するよう心がけよう。
税金が天引きされていない場合は、税金を四半期ごとに支払ったほうがいいか、収入からどれだけの額を納税のために蓄えておく必要があるか、などといった点について、会計士に前もって相談しておく。また、副業のために購入する機器や、スキルの向上のために受講するコースなど、減価償却できる可能性のある物事についても、話し合っておこう。
8. 副収入には目的意識を
余った時間を使って追加の収入を得よう——そう考えたのには理由があるはずだ。学生ローンなどの借金を返済する、家を買うための頭金をつくる、旅行をするなど、その理由が何であれ、がんばって稼いだお金を目標以外のことに無駄遣いしてしまわないように、対策を講じよう。難しいことは必要ない。直接振り込みや自動支払いの仕組みを設定するだけで十分だ。
9. 再評価の時間をつくる
副業に慣れた頃合いを見計らって、始めてから6カ月か12カ月後ぐらいに状況を見直す時間を設けよう。希望しただけの収入が得られているだろうか? ふたつの仕事を抱えながら、コースなども受講してストレスがたまっていないだろうか? あるいは、副業がとてもうまくいったので、そちらを本業にする? 経済的な目標を立てたときは、どんな場合も定期的に再評価する時間を設けて、冷静さを保ちながら、目標を達成するのに必要な変更を加えるのが好ましい。