急な雨などに備え、ゴアテックスをはじめとした防水透湿素材の衣類を着用する機会が増えてきた。
だが、ゴアテックス素材のウェアを普通に洗濯していたら、撥水性がどんどん失われてきたという人はいるのではないだろうか。
汚れをしっかり落として、撥水機能を回復
FREDDY LECK「OUTDOOR WEAR WASH」税込2200円
ドイツ・ベルリン発祥のランドリーブランド「FREDDY LECK(フレディ レック)」から発売されたこの洗剤は、汚れを落とすだけではなく、撥水機能を回復させられる防水透湿素材の衣類専用の洗剤だ。
私のゴアテックスは、古着で購入してから4年着用している年季の入ったもの。
普通の洗濯洗剤を使って手入れしていたところ、水滴がべっとりつくようになってしまったため、利用頻度がめっきり減っていた。
もし撥水機能が回復したら、一軍に復帰できるかもしれない—— 。期待に胸を躍らせながら、「OUTDOOR WEAR WASH」を購入した。
使い心地は普通の洗濯洗剤と同じ
特に香りなどはついておらず、至って普通の洗剤という印象だ。
洗濯機での使用もできるようだが、初回なので恐る恐る手洗いをしてみた。
容量通りの洗剤を入れた水を作り、洗面台で押し洗いをしていく。特段、泡が大量に出ることもなく、泡切れも良さそうだ。
軽く絞ったあとタオルで水気を拭きとり、ハンガーにかけて陰干しをした。ここまではいつもの洗濯と同じ流れで、特別な手間は必要ない。
4年着用しているゴアテックスが蘇った!
陰干しをしてから数時間が経ち、生地が完全に乾いたことを確認。
霧吹きで水をかけて撥水のテストを行ってみたところ、水滴が玉状になり、しっかりと水を弾いた。洗濯前はべっとりと水滴がついていたのが嘘のようだ。
服が劣化したのではなく、湿気を放出する孔を洗濯洗剤の成分が塞いでしまい、撥水機能まで失っていたのだということを痛感した。
もともとそんなに汚れていなかったが、汚れが残っていることもなさそうだ。消臭面でも問題ない。
パッケージ裏面の説明書きには洗濯機を使用した際の洗剤量が記載されている。
この洗剤があれば、この服ももう少し長く着用できそうだ。
計量カップのベタベタがなければ最高
「OUTDOOR WEAR WASH」の少し残念なところは2つある。まず使用後に、付属している洗剤の計量カップがベタベタになってしまう点だ。
通常の洗濯洗剤は本体の蓋が計量カップになっていることが多いが、このアイテムはそうではない。本体に別途付属しているタイプで、フタと同じく本体に被せて保管できるようになっている。
そのため、使用する度に洗浄しないと、洗剤本体までベトベトになってしまう。手間がなくなるよう、本体の蓋と一体化していれば有難い。
もう一つは、税込2200円と若干の割高感を感じる点だろうか。
洗濯機で洗おうとすると、1度にそこそこの量を使用することになる。我が家の洗濯機を使用した場合、約10回の洗濯で「OUTDOOR WEAR WASH」1本がなくなる計算だった。
手洗いで、必要な分量ずつ使用するほうがムダがなさそうだ。
ゴアテックスユーザーは1本持っておいてもいいかも
多少のデメリットはあるものの、それを補ってあまりあるほどのメリットを感じたので、我が家では定番入りすると思う。