メタストアはアップルストアにはなれなかった。初出店から1年、VR体験向けの店舗拡大計画は頓挫か

マーク・ザッカーバーグ Meta Platforms

2022年5月オープンの小売店舗「メタストア(Meta Store)」を訪れたメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)。

Facebook/Meta

内情に詳しい複数の関係者によれば、直営の小売店舗を展開しようというメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)の新たな戦略は、まだごく初期段階ながら早くも頓挫(とんざ)した模様だ。

同社はおよそ1年前の2022年5月、米カリフォルニア州バーリンゲームに初の実店舗をオープンさせ、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が「社運を賭けた」プロジェクトとして推進するメタバース構想やその仮想現実(VR)の世界を体験できる場として宣伝してきた。

「メタストア(Meta Store)と名づけられた同店舗は、VRヘッドセット「クエスト(Quest)」のショールームとして機能し、店内に設けられた大規模なデモステージでは、ヘッドセットを装着して自由に動き回ることができる。もちろんその場でデバイス自体を購入することも可能だ。

オープン当初、メタストアは関係者から(アップルストアのような)リテール(小売り)分野進出の第一歩と認識され、同社も一時期はグローバル出店を社内検討していた。

しかし、そうした野心もどうやら短命に終わったようだ。

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