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世界最大手のガラスメーカーAGCが6月19日、対話型AIの導入を公表した。
名称は「ChatAGC」。マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」を使って構築する、いわゆる社内向けChatGPTだ。
社内向けChatGPTは、情報漏洩や機密情報の再学習(二次利用)を避けつつ、業務効率を向上させる目的で大手の導入が進んでいる。
AGCのプレスリリースより。他企業にも言えることがだが、ChatGPTと社内向けChatGPTの主な違いは、入力したデータの秘匿性に一定の担保がなされるか否かにある。
出典:AGC
国内では、4月にパナソニックがグループ全社員向けに社内向けChatGPT「PX-GPT」を導入。三井住友FGの「SMBC-GPT」(※実証実験)やベネッセホールディングスの「BenesseChat」(旧Benesse GPT)、日清食品ホールディングスの「NISSIN-GPT」などの事例も。伊藤忠商事も6月を目処に導入すると日本経済新聞などが報じている。伊藤忠商事の担当者によると、最新状況では7月中旬を目処に全社員向けに「社内向けChatGPT」を解放するスケジュールになっているという。
Business Insider Japan
大企業がChatGPTをどう活用していくかは、さまざまな部門ごとに実証・検証していく必要がある。その意味で、こうした社内向けChatGPTを構築していく流れはますます広がっている。
編集部より:伊藤忠商事のChatGPT導入状況を最新情報にアップデートしています。 2023年6月20日