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- 中国で13歳の少女が、わずか4カ月の間に一家の蓄えである約890万円をスマホゲームで散財したというニュースが話題になった。
- その家族のデビットカードは、少女のスマホゲームアカウントに紐づけられており、そこから課金されてしまったとのことだ。
- このような事態を引き起こさないよう、対策できることを検討してみた。
中国で13歳の少女が家族の財産、約6万4000ドル(約890万円)をスマホゲームに費やしてしまったという記事を読んで、誰もが同じ疑問を持ったのではないだろうか——いったいどうしてそんなことになったのか、と。
Insiderの記事にある通り、少女の両親は無関係な買い物についてデビットカードの認証情報を子供に渡していた。少女は認証情報を使ってそのカード、つまり両親の預金口座と自分のスマホゲームを紐づけした。そして、両親に気づかれる前に、少女はチャットや取引記録を削除していたのだ。
記事によると、このニュースを最初に報道した河南省のテレビ局エレファントニュース(Elephant News)に対して少女は、デビットカードは使っていたけれども「どこからお金が来るのか、いくら使っているのかわからなかった」と答えているという。
少女の母親が預金口座を確認したとき、残高はわずか7セント(約10円)だった。
使いすぎからお金を守る方法
当該家族の個別状況を知る由もないが、このニュースは自分の銀行口座を守る必要性を考えるきっかけとなったのではなかろうか。カードの認証情報を保護するだけでなく、預金口座からの資産流出を即座に停止するために、一般的にできる2つのことをご紹介しよう。
1. デビットカードの代わりにクレジットカードを利用する
クレジットカードは万人向けではない。浪費家には魅力的な支払手段だが、金利は高いからだ。だが、クレジットカードをそうした借金ではなく、すでに所持しているお金を使う道具と見なす限り、デビットカードよりも防衛力が高い。つまり、月末ごとに請求金額をしっかり支払っていけばということだ。また、クレジットカードの中には年会費が無料のものもある。
さらにクレジットカードなら、疑わしい取引に気がついたときに返還を求めることができる。支払いに異を唱えたり、クレジットカードの利用を停止したりすることも可能だ。加えて、一定金額を超える取引があった場合にクレジットカード会社から通知を受けるよう設定することもできる。クレジットカードを使った詐欺は頻繁に起こるので、一般的に不正利用は無効とされる。
2. シンプルなシステムを資産管理に利用する
だが、1.の仕組みがうまくいくかどうかは、ある一点にかかっている。疑わしい取引に気づくには、常にお金に注意を払わなければならない、ということだ。
これは口で言うほど簡単なことではない。多くの人が、お金の確認にはパスワードが必要で(これはうろ覚えのことが多い)、煩わしい二段階認証が求められる面倒なことだと思っている。だからこそ、借金の返済であれ、信用の構築であれ、お金の問題を解決する第一歩は、しっかりと自分の資産を確認することだと、マネーの専門家は口を揃える。
これは周知の事実だ。それゆえに、お金の管理を簡単にしてくれて、場合によっては楽しく資産管理できるさまざまなアプリが開発されている。
それらを利用しても、忘れずに自分の資産を確認しなければならない。だが、資産管理は前より格段に楽になるだろう。