タイパ時代を「幸せ」に生きるには。時間コントロール感を決める3つの因子

サイエンス思考

Ivan-balvan/Getty Images

いかに効率よく、短時間で仕事を済ませられるか。

現代では、なにかにつけて「タイパ」(タイムパフォーマンス)が求められています。

ただ、なんでもかんでもタイパやコスパを求め、時間やコストを最適化していった先に、果たして幸せはあるのでしょうか。一見「無駄」に見える時間のかけ方や、あえて遠回りするような「余裕」の中にあるちょっとした気づきや発見が、私たちの人生に彩りを与えてくれるものなのでは……と、最近なんとなく考えてしまいます。

日々タイパやコスパを求め続ける価値観の中で、私たちはもしかしたら人生にとってかけがいのない「何か」を見つけるきっかけを失ってしまっているのかもしれません。

6月の「サイエンス思考」では、そんな「仮説」をもとに、タイパを求め続けることが人の「幸せ」にどんな影響を与えうるのか、2人の専門家の意見を踏まえて考えていきます。

取材を通して分かってきたのは、現代社会を「幸せ」に生きるために必要な“ある要素”でした。

「思い通りに時間を使える」と人は幸せになる

一言英文准教授

関西学院大学で、比較文化心理学を専門とする一言英文准教授。

画像:取材時のスクリーンショット

比較文化心理学の専門家として幸福感などについて研究している関西学院大学の一言英文准教授は、「主観的ウェルビーイング」という考え方にまつわるデータを踏まえて考えると、「幸福の要素」として次のようなことが考えられると話します。

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