行方不明になったタイタニック探検の潜水艇、安全システムなどの不備を元社員が2018年に指摘していた

日付のないこの写真には、オーシャンゲート所属の観光用潜水艇が降下を開始する様子が写っている。

日付のないこの写真には、オーシャンゲート所属の観光用潜水艇が降下を開始する様子が写っている。

Ocean Gate / Handout/Anadolu Agency via Getty Images

  • タイタニック号探検に向かった潜水艇が6月18日、行方不明になった。
  • ツアーを行っているオーシャンゲート社の元従業員によると、船体の安全システムは事故が起こる「数ミリ秒」前にしか問題を検出しないという。
  • この元従業員は、潜水艇の安全性に対する懸念を示したところ、2018年に解雇されたという。

行方不明になっているタイタニック号探検の潜水艇をテストするために雇われた潜水艦操縦士は、2018年の時点で、その船体の安全システムは「事故の起こる数ミリ秒前」にしか故障を検出しないと警告していた。

スコットランド出身の潜水艦操縦士兼検査官であるデビッド・ロックリッジ(David Lochridge)氏は、22フィートの潜水艇で、5人を乗せてタイタニック号を見に行ったまま行方不明になったタイタン号の安全性について懸念を表明した後に解雇されたと法廷資料で述べている。

Insiderが確認した裁判書類によると、ロックリッジ氏はタイタン号によるツアーを実施している会社、オーシャンゲート(OceanGate)に海洋オペレーション担当ディレクターとして雇われ、2015年から働き始めた。

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