中国経済は構造転換期を迎えている…大規模な景気刺激策には期待できない

中国の習近平国家主席。

中国の習近平国家主席。

Xie Huanchi/Xinhua via Getty Images

  • 中国経済はこれまでのような成長促進要因から脱却しつつあると、UBSのアナリスト、タオ・ワンはフィナンシャル・タイムズで指摘している。
  • つまり、中国政府が以前の経済低迷期に行ったような景気刺激策を打ち出す可能性は低いということだ。
  • 「大規模な景気刺激策では、根深い構造的問題に対処できない」

UBSインベストメント・リサーチ(UBS Investment Research)のエコノミスト、タオ・ワン(Tao Wang)によると、中国経済は周期的な不調に陥っているわけではないため、大規模な景気刺激策を行ったとしても成長鈍化が解決することはないという。

代わりに、政府は控えめなインフラ支出によって景気を下支えすることになるだろうとワンはフィナンシャル・タイムズへ寄稿している。

「最も重要なのは、北京の政策立案者たちが、この経済的苦境が単なる循環的なものではないと理解しているということだ。大規模な景気刺激策では、根深い構造的問題に対処できない。望むと望まざるとにかかわらず、中国は不動産開発投資や地方政府主導の成長から脱却しようとしており、それは痛みを伴うプロセスになる」

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み