もしかしたら「お金」を取りこぼしているかもしれない6つの項目

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お金と友達になる近道は、意外と身近にある。

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  • 資産形成を考えているなら、支出、貯蓄、所得、投資について慎重に考える必要がある。
  • そして、それぞれのシーンで取りこぼすことがないように、システマチックに行動するのが賢明だ。
  • あなたがお金を取りこぼしているかもしれない項目は、次の6つだ。

資産形成を考えているなら、お金を机の上に置きっぱなしにしておくのはもったいない。支出、貯蓄、所得、投資について慎重に考え、それぞれのシーンで取りこぼしがないようシステマチックに行動するのが賢明だろう。

あなたがお金を取りこぼしているかもしれない6つの項目と、その対処法をご紹介しよう。

1.マッチング拠出を申し込んでいない

勤め先が企業型確定拠出年金(企業型DC)を整備しているなら、マッチング拠出制度がないか調べてみよう。企業型DCとは、企業が毎月掛け金を拠出し、従業員が自ら資産を運用する制度だ。なかでも、企業が拠出する金額の範囲内で従業員も拠出できるのが、マッチング拠出制度である。

対処法:企業型DCの資料を確認するか、人事部に問い合わせてマッチング拠出に申込みできるか聞いてみよう。マネーのプロは、他の年金制度を検討する前に、税制面の優遇が高いマッチング制度を活用して上限まで拠出することを勧める。

従業員の拠出額は全額所得税から控除されるため、節税効果がある。また運用中のキャピタルゲインや配当にも非課税措置が適用されるし、受取時も一時金であれば「退職所得控除」、年金であれば「公的年金等控除」が受けられる。

2. 預金口座に入れ過ぎない

毎月の支出、緊急時の備え、大きな買い物のために現金を十分に置いておくことは大事だ。だが、普通預金やタンス預金ではお金は増えない。

対処法:作家でファイナンシャルアドバイザーのラミット・セティ氏は、投資を始めるに当たって最善かつ最も信頼できる場所は退職口座だと言う。請求書を支払い、毎月貯蓄すべき金額(自動引き落としが望ましい)を差し引いてもまだ常に月末に現金が残るなら、拠出額を増やすことを検討しよう。

「こうした投資は最先端でもなければ、話題にもならないかもしれないが、そんなことは関係ない。投資はシンプルなのが一番」と、セティ氏は以前Insiderに語っている。ターゲットデート・ファンドやインデックス・ファンドが同氏のお薦めだ。

3.高金利預金口座を利用していない

金利の低い大手銀行の定期預金を利用しているなら、寝ている間にお金が増える機会をみすみす逸している。生活防衛資金など、いざという時のためのお金は高金利預金口座に置いておくのが良いだろう。お金が減るリスクはゼロだし、簡単に引き出せるうえ、努力しなくても残高が増えるのだ。

対処法:生活防衛資金や特定の目的のために置いているお金をいくつかの高金利預金口座に移そう。メガバンクの定期預金の金利が0.002%程度の中、0.2%~0.3%の金利を提示しているところもある。実に150倍だ。例えば100万円預けたとして、0.002%なら金利は20円だが0.3%なら3000円だ。

4. ポイントがたまるクレカを利用していない

ポイント(マイル)がたまるクレジットカードを利用しよう。できれば年会費がずっと無料のカードが良い。

対処法:自分の購入状況に合った還元率の高いクレジットカードを選ぶと良い。例えば、米国にはさまざまなクレジットカードがある。日本は米国ほどクレジットカードのサービス競争が激しくないが、それでも還元率が1.0%以上のカードもあるので、自分の購買行動に合わせて選ぶと良いだろう。

5.従業員向けの福利厚生を見落としている

従業員向け福利厚生はしばしば見落とされがちだ。大半の企業は健康保険や厚生年金といった法定福利厚生以外にもさまざまな補助を提供している。

対処法:人事部に連絡し、福利厚生を受けるための申請書に記入しよう。いかに多くの福利厚生があるかびっくりするはずだろう。人間ドックの受診費用、住宅手当や家賃補助、資格試験費用の補助といったものから、 ジムの割引、妊活手当、無料のカフェテリアまでさまざまだ。

6. 源泉徴収票を確認していない

源泉徴収票を確認するのが年末だけ、という方はいないだろうか。転職、昇給、結婚、出産その他により税務状況は変わる。特に確定申告をしない人は、年度の途中で変化があった時点で必ず人事部に届けておきたい。

対処法: 上述のように年度の途中で税務状況が変わる事象が発生した場合は、必ずその時に人事部に届けておこう。また確定申告をする場合でも、忘れないようにメモしておくと良いだろう。

まとめ

最近はクレジットカードや携帯電話料金の明細もオンラインになっており、毎月確認していない人も多いのではないだろうか? 解約を忘れたサービス、使っていないサブスクリプション契約、アプリケーション……そんなところに目を光らせることも、お金と友達になる近道かもしれない。

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