台風も近づき天候が不安定な時期。傘がなく、慌ててビニールの傘を買う機会も増えがちだ。
視界が遮られないという実用上のメリットもあって、私は日常的にビニール傘を使ってきた。
とはいえ、700円ほどで購入できるビニール傘は、4〜5回ほどで骨が折れたり、つゆ先が取れやすくなったりする。さらに風が強い日はひっくり返ったまま戻らなくなったりと、使い捨てになる可能性も高い。
使い捨てないビニール傘
+TIC LITE(税込1100円)
撮影:間宮葵
そんなことを考えていたとき、セブンイレブンで気になるビニール傘を見つけた。それが「+TIC LITE(プラスチック ライト)」だ。
CaEtLa(サエラ)から販売されている「+TIC(プラスチック)」というシリーズのコンビニ限定モデルで、価格は1100円(税込)とビニール傘としては高めだ。
その理由は、傘の材質にある。
撮影:間宮葵
その名のとおり、傘の持ち手や中棒、骨組みなどすべてがプラスチック。
そのため、雨ざらしになっても傘が錆びにくく、「まだ使えるけどサビが気になる」「スムーズに動かない」という使い続ける上でのハードルをなくしてくれる。
また、全体がプラスチック製であることのメリットは、使い終わったあとにもある。
傘を捨てるときは、金属製の骨組みとプラスチックや布でできている傘地を分別し、それぞれ不燃ゴミと可燃ゴミに分けて……と工程が多い。
しかしながらこのシリーズはオールプラスチック製だから捨てるのも複雑ではなく、さらにリサイクルにも対応している。
傘地が破れても張り替えできる
撮影:間宮葵
傘地にも長く使い続けられる秘密がある。
公式のオンラインストアでは張り替え生地が販売されていて、張り替えることができるのだ。
傘の石突をクルクルと回しながら外して、傘地をつゆ先にはめてから石突をまたつけるだけで、新しい傘地に交換して使い続けることができる。
張り替え生地は水玉やチェックなど模様がついたものを含め、計10色あるため、以前とは違う色にしてカスタムするのもいいかもしれない。
デザインも魅力的
撮影:間宮葵
機能性の面だけではなく、見た目のデザインにも工夫を感じる。
人に当たってしまったときも怪我させにくい丸い石突や、プラスチックのマットな質感、ストライプの入った傘地、シックな印象を与えるグレー。コンビニで手軽に買える存在ながら、長く使っていたくなる。
速乾性には劣る
撮影:間宮葵
とはいえ、速乾力がある訳ではないため、畳むときは手が濡れてしまうし、晴雨兼用でもない。
デザイン性が高いとは言えど、ビニール傘という印象は避けられない。
もっと長く、さまざまなシーンで活躍する傘として、本元シリーズである「+TIC」の他にも、傘地と持ち手がかわいい「Evereon」や、秒速30メートルの風にも耐える「Blunt」などもラインナップされているようなので、そちらを検討してみるのも良いだろう。
脱・使い捨てを目指して
撮影:間宮葵
一説によると、ビニール傘は年間8000万本ほど消費されているとも言われている。
そのうちの1本を減らす一歩目は、手軽に買えて長く使える「+TIC LITE」かもしれない。