人は「場の力」に影響される。36冊の本と考える、場所が引き出す発想、熱量、居心地の不思議

ほんのれん旬感本考

提供:編集工学研究所

「我々は建物を形作る。すると今度は、建物が我々を形作ってゆく」

— ウィンストン・チャーチル

みなさんは普段、どんな「場」で仕事をしているだろう。丸の内のオフィス? 本棚に囲まれた書斎? 海の見えるカフェ? そこには何があるだろう。パソコン? コーヒー? ボーズのスピーカー?

環境によって働くスイッチのオン・オフが切り替わったり、周辺に置いてあるものからエネルギーをもらって気合いが入るということは、誰もが実体験として持っている。

私は先週末、家族の転勤にくっついて神奈川から長崎県の諫早市へ引っ越した。これからは働き方も、世田谷のオフィスに通う日々から自室でのフルリモートへと移行する予定だ。都心ベッドタウンから海山に囲まれた町への移住にドキドキしながら、どんなふうに働く環境を作ろうかと妄想を広げている。せっかくだから、海風や山の香りを存分に吸って、それを何かに転じていけるように暮らしたいと夢見るけれど、さてどうなることでしょう。

いつだって、「場」の中にいる

私たちの活動は、周辺環境との相互作用で形作られる。環境の特質が動物の行動に影響する作用をアフォーダンス(affordance)と名付けたのは20世紀の心理学者ジェームズ・ギブソンだったけれど、場所にこそ情報が埋め込まれているということは、紀元前4世紀にアリストテレスも気付いていた。

ギリシア語で「場」を意味するトポス(topos)は「何かが喚起される場所」を表す。トポスに向かって情報を動かす方法がトピカ(topica)と呼ばれ、トポスからトピカによって取り出されたものがトピック(topic)だった。

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