畑での野菜づくりや米作りには興味があるが、都心に住んでいると場所がない。
知識もないので、なにからスタートしたら良いのかも分からない……。
4万9000円で米作りのプロセスを体験
千葉県いすみ市にある「つるかめ農園」では、1年に5回通うことで米づくりの全工程を実践できるプログラムを9年前から実施している。
3月の種の選定から始まり、5月の田植えや10月の収穫祭まで、参加者みんなで協力して1枚の田んぼで米を育て上げる。
費用は1口4万9000円(税込み)とやや高額だが、1口で4名が参加できるうえ、必要な農具などは準備してもらえる。週末に家族で参加するのも良さそうだ。
日本では農業の担い手が減少しているが、そんな状況を危惧したオーナーが1年を通じて自然循環を体感できるプログラムを作成したという経緯がある。実際に農家として独立する人も出てきているという。
育てた米は持ち帰り可能
農業体験後は、自分たちで育てた10キロのお米を持ち帰れる。1年掛けて自分で作ったお米を炊いて食べる経験は、忘れがたい経験になるだろう。
また、2023年5月からは持続可能な社会づくり、再生産可能な農業とつながる仕組みづくりの一環として、「Farm to Earn」なる独自の取り組みも開始している。
農業体験に参加した人に対し、体験を記録した「NFT」を配布。NFTは1つ約2500円相当の価値を持ち、セカンダリーマーケットで売却することもできるそうだ。
ウェルビーイングにもつながりそう
都市部に住んでいると、普段、土を触る機会はおろか土を踏む機会も少ない。
時折、自然の営みを肌で感じる機会を持つのは、心の健康にもよさそうだ。