以前と比べて、家に友人を招く機会が少しずつ増えてきた。
食器類はたくさんあるのにカトラリーが足りないというシーンが多く、気になっていたお箸を新しく購入することにした。
食洗機対応の若狭塗箸
スタイル・オブ・ジャパン「ihana 箸」 1320円(税込)
撮影:シラクマ
「ihana 箸」は、福井県の伝統工芸である若狭塗箸の製造技法で作られたお箸。
天然木を使用していながら食洗機に対応しており、毎日気兼ねなく使うのにちょうど良い一膳となっている。
伝統技法を現代に合わせてアップデート
撮影:シラクマ
約400年の歴史を持つ若狭塗箸。その特徴は、漆を塗った木地に模様を付け、その上から更に何層も漆を塗り重ね、最後に石や炭を使って漆を丁寧に研いで模様を浮かび上がらせるところにある。
撮影:シラクマ
そういった技法を引き継ぎながら、この箸は漆に代わって食洗機対応のポリエステルウレタンが使用されている。
食洗機はもちろん手洗いでも、熱によるダメージなどを気にせずにサッとお手入れできるのだ。
食卓を優しく彩る北欧デザイン
「kaamos(カーモス )」(写真手前)/「latakko(ラタッコ)」(写真奥)
撮影:シラクマ
伝統的な若狭塗箸では、貝殻や卵殻で表現する美しい海底模様が定番だが、こちらのアイテムでは、身近な自然や生活をモチーフにした北欧テキスタイルのようなデザインが採用されている。
撮影:シラクマ
デザインは全6種類。悩んだ末に、私は「latakko(ラタッコ)」と「kaamos(カーモス )」の2膳を購入した。
華やかでありながら落ち着いた雰囲気のあるデザインは、食卓にちょうど良い彩りを添えてくれる。
これまでは無地の竹箸を使用していたため、お箸が変わるだけでこれほどまでに気持ちに変化があるものなのかと驚いている。
生産地の間伐材を使用したエコフレンドリーな逸品
撮影:シラクマ
このお箸は福井県産の杉でできており、全て森林の環境に配慮された地元間伐材が使用されている。
毎日使うアイテムをこうした環境負荷の少ないもの替えていけるというのは、なんとも気持ちが良い。
森林の環境保全と地元の伝統工芸が生み出す好循環を支えつつ、毎日の食卓も豊かにしてくれるアイテムだと感じた。