グッチ家が所有する「時代遅れ」で「高すぎる」ペントハウス、現在も売出し中

マンハッタンのミッドタウンのペントハウス

マンハッタンのミッドタウンにあるペントハウス。

Michael Parks

  • グッチ一族が所有していると思われるニューヨークの物件が、2015年から買い手を探している。
  • マンハッタンのミッドタウンにある878平方メートルのペントハウスは長く売り続けているのにも関わらず、3500万ドルの物件価格から変更されていない。
  • 少なくとも5つの仲介業者がこの物件の売却を試みており、最も新しく参入した業者はサーハントだ。

中央の右側がオリンピック・タワー。

中央の右側がオリンピック・タワー。

Barry Winiker/Getty Images

マンハッタンのミッドタウンにある51階建ての住宅ビル「オリンピック・タワー(Olympic Tower)」の高層階にある8ベッドルームのペントハウスが買い手を探している。


リビングルーム。

リビングルーム。

Michael Parks

オリンピック・タワーは1973年に建設された。そこから10年の間にイタリアのファッションブランド「グッチ(Gucci)」の元会長マウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)が2戸を購入して1戸に改築したという。


リビングルーム。

リビングルーム。

Michael Parks

総面積9450平方フィート(約878平方メートル)の広々としたこのコンドミニアムは、現在もグッチ一族が所有しているとされており、売りに出されてから8年が経過している。


ベッドルーム。

ベッドルーム。

Michael Parks

これほど長く売りに出されている住宅のほとんどは、もっと買いやすい価格に調整されるものだが、このコンドミニアムの価格は3500万ドル(約48億円)で据え置かれている。

ニューヨークの物件検索サイト、ストリートイージー(StreetEasy)の物件案内によると、このマンションは2015年8月に4500万ドルで売り出された。同年12月には3800万ドルに値下がりし、2016年6月には3500万ドルになったという。


リビングルーム

リビングルーム。

Michael Parks

あるブローカーは、アメリカの不動産と都市デザインのウェブサイト、カーブド(Curbed)にオリンピック・タワーは「価格が高すぎる」「時代遅れのビル」と語っている。

「経営はうまくいっているが、時代遅れだ。設備が充実していない。スタッフの数も多いので人間的な交流もあるが、この価格ならばもっと新しいものを求める人が多い」と続けている。

1970年代に建てられたこのビルには居住者用のジムはあるものの、新しいビルが提供するような最高級の設備には及ばない。

2020年に完成したセントラルパーク・タワー(Central Park Tower)には、ジム、屋内外プール、プライベートレストラン、映画館などがある。


リビングルーム。

リビングルーム。

Michael Parks

このメゾネットには、暖炉、2基のエレベーター、ほぼすべての部屋に床から天井までの高い窓があり、街のパノラマが見渡せる。


シャワールームの窓。

シャワールームの窓。

Michael Parks

シャワールームにさえ、床から天井までの窓がある。


キッチン。

キッチン。

Michael Parks

ベッドルームはすべて50階にあり、51階にはリビングルームとダイニングルーム、エンターテインメントルーム、スタッフ用の給湯室、ダイニングキッチンがある。


 51階にある天窓のあるライブラリー。

51階にある天窓のあるライブラリー。

Michael Parks

最上階には天窓のあるライブラリーもある。


ダイニングルーム。

ダイニングルーム。

Michael Parks

ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)によると、このペントハウスは1990年代、月2万5000ドルで賃貸されていた。


ウォークイン・クローゼット。

ウォークイン・クローゼット。

Michael Parks

現在の希望価格は1平方フィートあたり3703ドル(約53万円)。2023年5月、同じトランプタワーの2ベッドルームのユニットが1平方フィートあたり2387ドル(約34万円)で売りに出された。ユニットの大きさは違うものの、これはこのペントハウスの価格が高すぎることを示す一つの指標となるかもしれない。


リビングエリア。

リビングエリア。

Michael Parks

ブラウン・ハリス・スティーブンス(Brokerages Brown Harris Stevens)、コーコラン(Corcoran)、ダグラス・エリマン(Douglas Elliman)、サザビーズ・インターナショナル・リアルティ(Sotheby's International Realty)の各仲介業者がこのペントハウスの売却を試みている。

ニューヨークのサーハント(Serhant)は、この物件の仲介に参入した最も新しい不動産業者であり、現在この物件を保有している

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