34歳でFIREしたミレニアル男性が、3年かけて手に入れた完璧な1日の「ルーティン」とは

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34歳でリタイアした「Mad Fientist」のブランドン。

Courtesy of Brandon, "Mad Fientist" podcaster

  • 現在、人気ポットキャストの配信者として知られているブランドンは、7年前に経済的自立を果たし、34歳で仕事を辞めた。
  • 彼はFIREを達成以降、すぐにルーティンの大切さに気づいたという。それがないと、逆にクリエイティブなプロジェクトに時間を割けないのだ。
  • そんなブランドンの「経済的自立後」の日々を紹介しよう。

30代でリタイアしたら何をするだろうか?

人気ポッドキャスト「マッド・ファインティスト(Mad Fientist)」の配信者でブロガーのブランドン(ネット上では名前のみ公表)は、7年前に経済的自立を果たし、34歳で早期リタイアした。それから学んだ最も重要なことは、従来の職場に所属していない人にとって、ルーティンが大切ということである。

「経済的自立を果たす前に、自分がめちゃくちゃかっちりしたルーティンをもつ持つと言われていたら、『それになんの意味があるんだ?』と思っていただろう」とブランドンは語る。

だが最終的に、ルーティンがあると食事や睡眠や生活が向上し、クリエイティブなプロジェクトに取り組むエネルギーが湧くことに、ブランドンはここ数年で気がついた。そもそも、そうしたプロジェクトのために、彼は経済的自立を目指したのだ。

「仕事と楽しいことの完璧なバランスを見つけ、自分のルーティンをつくりあげるのに3年くらいかかった」という。

ブランドンの「経済的自立後」の日々を紹介しよう。

ジムに行くルーティンで、その日の調子が決まる

毎朝起きて最初にすることは、ワークアウトのためにジムへ出かけることだという。「身体を動かすと、ほかのあらゆる習慣がかなりスムーズになる。ジムに行かないと、ほかのこともうまくいかなくなる」

パンデミックのせいでジムから遠ざかっていた期間で、このことが試された。

「パンデミック以降、ジムに復帰したおかげで、ほかの習慣も復活した。そうしたら、食事や睡眠が改善され、日中の仕事もはかどるようになって、読書習慣も戻った」

早い時間帯は情熱を捧げるプロジェクトのために

「経済的自立後」のブランドンの生活では、ジムに行ったあと、情熱を傾けるプロジェクトに数時間かける。それはポッドキャスト活動のことでもあるが、彼はほかにもクリエイティブなことに取り組んでいる。

「子どものころから、曲を書いてアルバムを発表するのを夢見ていた。誰かに聴いてもらえるかは重要じゃない。自分が発表できると思えるものになったら、それで目標は達成なんだ」

ブランドンは退職後に、自分の夢の最大の障壁はフルタイムの仕事に就いていることではなく、やりたいことを自信のなさから先延ばしにしてしまうことだと気が付いたそうだ。

「怖くて挑戦できなかった。もしやってみて失敗したら、永久に夢を失ってしまうから」とブランドン。「そんなのはやらないのと同じなのに。だって、少しも前に進んでなかったから」

そのためブランドンは、「自信のなさが忍び寄る前」の1日の早い時間帯に、情熱を傾けるプロジェクトに時間を割いている。

「何かの理由で夜にやろうとすると、何もかもがひどいと思ってしまう」そうだ。

午後はToDoリストとくつろぎのための時間

やりたいプロジェクトに取り組んだあと、午後は「クリエイティブではない」ことに取りかかる。夕食をつくったり、妻とテレビを観たり、就寝前に読書をしたりするのがお気に入りだ。

ブランドンは、自分のルーティンを気に入っていて、それが生活のバランスを取るのに役立っていると語る。「そのおかげで、旅行に行ったり友だちに会ったりするのがもっと楽しくなった。それほど頻繁ではないから、特別なんだ」

パンデミックが起こる前、リタイアして最初のころのブランドンは、親族の集まり、友人との外出、ポッドキャスト活動など、あらゆることに参加していた。結果的にはそのせいで、早期リタイアしてやろうと思っていたことが何もできなかった。そのための時間がなかったのだ。

特に旅行しすぎたせいで、しばらく疲れきってしまったという。いまでは特別なときにしか旅行には行かない。そうすれば、旅行は楽しくてストレスも感じないままになる。「旅行を楽しみにして、わくわくしていたい」とブランドン。「それから、出発するときに少しだけうしろ髪を引かれていたい。旅行中、ただクタクタになっているのではなくね」

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