Google Playアプリストアに表示された、インスタグラムの新しいアプリ「Threads(スレッズ)」。
Screengrab/Google Play/Instagram; Insider/Sydney Bradley
- インスタグラムのツイッターと競合するアプリ「Threads(スレッズ)」が7月6日に利用できるようになる。
- このアプリは1月から開発が進められていたもので、将来的にはインスタグラムと統合されると見られている。
- ThreadsはGoogle PlayストアとアップルのApp Storeで予約を受け付けている。
何カ月にもわたる噂を経て、インスタグラム(Instagram)によるツイッター(Twitter)と競合するアプリがアメリカや日本のアプリストアに登場する。
週末にかけて、複数の人が「Threads(スレッズ)」という新しいアプリが、アンドロイド(Android)向けのGoogle Playアプリストアに登場していることに気がついた。インスタグラムのコードをリバース・エンジニアリングして内部テストを明らかにしているイタリアのモバイル開発者、アレッサンドロ・パルッツィ(Alessandro Paluzzi)は、7月1日にこのアプリについて投稿している。
Threadsのアプリは、Google Playストアにも登場している。
Screengrab/Google Play/Instagra,
アプリの紹介文には、次のように書かれている。
「Threadsは、あなたが今気になっているトピックから明日のトレンドまで、あらゆることを話し合うコミュニティが集まる場所です。あなたの興味が何であれ、お気に入りのクリエイターや同じものを愛する人たちをフォローして直接つながったり、自分の忠実なフォロワーを作ってアイデアや意見、創造性を世界と共有したりすることができます」
そう。これはツイッターと不気味なほど似ている。
The Vergeは6月、この製品のスクリーンショットと、メタ(Meta)の最高製品責任者であるクリス・コックス(Chris Cox)の社内ミーティングの詳細がリークされたことを報じた。記事によると、このアプリは1月から開発が進められてきたという。
Threadsは、競合するBlueskyやMastodonと同様に分散型プロトコルを使う。
インスタグラムは、ツイッターに似たこのアプリの初期ユーザーとして、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)などのセレブやインフルエンサーに声をかけていると報じられている。
マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)は5月、インスタグラムの責任者、アダム・モッセーリ(Adam Mosseri)とのブロードキャスト・チャンネルにおけるコラボセッションの中で、モッセーリが登場した際に次のような音声メモを送った。
「トップシークレットではないテキスト型アプリについて、今日話をしたい?」
Platformerの3月の記事によると、モッセーリはThreadsの開発を監督しているという。
インスタグラムの新しいアプリ、Threadsは、2019年にメッセージツールとして登場し、2021年に停止した同じ名前のアプリとは違うものだ。
インスタグラムの元プロダクトマネージャーであるエリック・ウェイ(Eric Wei)は、メタが所有するこのプラットフォームは、短時間のみの独立型アプリを立ち上げた歴史があると、Insiderの最近のインタビューで指摘した。
「独立したアプリがうまく機能したことはない」とウェイはインスタグラムの長尺動画アプリ、IGTVを例に出して語った。
だが、ここにはメタとインスタグラムにとっての明らかなチャンスがあるとウェイは付け加えた。
「メタから最近生まれた多くのものよりも、良いアイデアだ」と、Synovus Trustのシニア・ポートフォリオ・マネージャーのダニエル・モーガン(Daniel Morgan)は、4月にInsiderに語った。
「彼らにとって、ツイッターが転換期を迎える中でその空白を埋めるまたとない機会だ」
Insiderはインスタグラムにコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。