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- アメリカのオハイオ州では92歳の女性がウェンディーズで働いていて、当分この仕事を辞めるつもりはないと話している。
- 「これからもできるだけ長く続けるつもりです」と女性はParkersburg News and Sentinelに語った。
- 連邦政府のデータによると、65歳以上の労働者は外食産業では3.1%に過ぎない。
アメリカのオハイオ州にあるウェンディーズで働いている92歳の女性は、当分この仕事を辞めるつもりはないと話している。
「これからもできるだけ長く続けるつもりです」とParkersburg News and Sentinelに語ったのは、スージー・ケリーさんだ。ケリーさんはオハイオ州南東部にあるマリエッタという小さな町にある店で働いている。
「わたしは自分のために働いているんです。何か外でやることがないと、家で座っているだけになってしまいます。(この仕事は)人前に出ることになりますから」とケリーさんは話した。
Parkersburg News and Sentinelによると、もともと医療関係の仕事をしていたケリーさんは、2000年代の初めにこの店がオープンして以来ずっとここで働いていて、テーブルを片づけたり、トレーを洗ったり、トイレを掃除したりしている。ただ、食べ物の準備は手伝わないという。
「店をきれいにしておくよう心がけています。店に来た人たちとおしゃべりもします」
ケリーさんについて、ウェンディーズの地域担当のジェイソン・ブレアさんは「彼女はそこにいる全ての人とやりとりをし、テーブルをきれいにしたり、ちょっとしたミント菓子を配って回っています。声もかけずに誰かのそばを通り過ぎることはありません」とParkersburg News and Sentinelに話している。
店長のニーナ・メールさんは「彼女みたいな人がもっといてくれたら、物事がスムーズにいくでしょうね」とParkersburg News and Sentinelに語った。
アメリカは高齢化社会だ。国勢調査局のデータによると、2020年の時点で人口の16.8% —— 約5580万人 —— が65歳以上だった。このうち約250万人は90歳を超えている。
外食産業は一般的に若い労働者が多い。これは肉体的にきつい仕事で、週末や夜間にシフトに入ることが必要とされるからかもしれない。
労働統計局の2022年のデータによると、外食産業で働く人たちの平均年齢は29.5歳で、65歳以上の労働者は全体の3.1%に過ぎない。