ジェームズ・キャメロンが「アバター」脚本執筆中にインスピレーションを得た家が販売中

ジェームズ・キャメロンの邸宅。

ジェームズ・キャメロンの邸宅。

Eric Foote

  • 映画監督のジェームズ・キャメロンが、海に面した敷地100エーカー(約40万平方メートル)超、建物はベッドルーム5室、バスルーム7室の邸宅を売却するという。
  • この邸宅は、歌手のジャクソン・ブラウンも住んでいたカルフォルニア州サンタ・バーバラの海沿いの分譲地、ホリスター・ランチにある。
  • キャメロンは、海に生息するクジラ、イルカ、ラッコを見るなど、この家から広大な景色を満喫していたという。

アカデミー賞受賞監督のジェームズ・キャメロン(James Cameron)が大ヒット映画『アバター』のストーリーを作る際にインスピレーションを得た邸宅に3300万ドル(約47億円)で住むことができる。

カリフォルニア州サンタ・バーバラ郡のガビオタ海岸にある8000平方フィート(約743平方メートル)の広大なこの邸宅は、ビレッジ不動産(Village Properties)とフォーブス・グローバル不動産(Forbes Global Properties)が、ホリスター・ランチ不動産(Hollister Ranch Realty)のジェフ・クラザーズ(Jeff Kruthers)と提携し、売りに出されたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じている。この家はベッドルーム5室、バスルーム7室、エグゼクティブ・オフィス、アスレチックルーム、ラグーンスタイルのプール、約2万4000平方フィート(約2230平方メートル)の乗馬用牛舎などの設備が自慢だという。

ホリスター・ランチは人里離れた海岸沿いの住宅地で、野生生物や原生植物を保護するために住宅開発が制限されている地区だ。ホリスター・ランチ保護委員会(Hollister Ranch Conservancy)が発行した地域の歴史によると、この土地は、「土地所有者と環境保護主義者の両方にとってモデルとなる土地開発の概念を表している」という。

WSJのキャサリン・クラーク(Katherine Clarke)によると、キャメロンと妻のスージー・エイミス・キャメロン(Suzy Amis Cameron)は、1990年後半にこの土地を437万5000ドルで購入した。2階の寝室からは海とそこにいる生き物を直接眺められるといい、『アバター』や『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の脚本を執筆していたときにインスピレーションを受けた場所だという。

では、『タイタニック』の監督が所有していたエコフレンドリーな海岸沿いの家を見てみよう。


海に面した100エーカー(約40万平方メートル)の敷地にあるこの邸宅は1990年に建てられ、主に木とガラスできている

ジェームズ・キャメロン邸。

ジェームズ・キャメロン邸。

Eric Foote

この家はサステナビリティを念頭に置いて設計されており、敷地内には農業用灌漑に使われる井戸まである。


キャメロン邸のキッチンは特注のキャビネットが特徴だ

ジェームズ・キャメロン邸のキッチン。

キッチン。

Blake Bronstad


ダイニングルームからは庭園やテニスコートなど敷地の全体を見渡せる

ジェームズ・キャメロン邸のダイニングルーム。

ダイニングルーム。

Blake Bronstad


部屋には豊富な自然光が取り入れられて、環境保護活動家であり教育者でもあるキャメロン夫妻にとって大切な場所だ

ジェームズ・キャメロン邸のベッドルーム。

ベッドルーム。

Blake Bronstad

キャメロン夫妻は太陽エネルギーと風力エネルギーを利用しているとWSJは報じている。クリーンで再生可能なエネルギーを合わせると、合計100キロワットとなり、この家に住む人が選択すれば送電網に頼らない生活が可能となる。


キャメロンが『アバター』シリーズの脚本を執筆する際にインスピレーションを得たという、海とそこに生息する野生動物が見える部屋も多い

ジェームズ・キャメロン邸の部屋。

海の見える部屋。

Blake Bronstad


敷地内にはいくつかの菜園があり、さまざまな品種の植物や果樹の花が咲いている

ジェームズ・キャメロン邸の庭。

庭と菜園。

Blake Bronstad

キャメロン夫妻の菜園で栽培される農産物は非常に豊富で、彼らはヴェルディエント・フーズ(Verdient Foods)という名のヴィーガン・プロテイン会社をはじめ、植物関連のベンチャー企業を数多く立ち上げている。

キャメロン夫妻はまた、ロサンゼルスにある幼稚園から高校までのミューズ・スクール(MUSE School)の給食のためにも菜園を利用しているとWSJは報じている。


この土地はドレイクス・ビーチから徒歩圏内で、ホリスター・ランチの海岸線保護区からも数マイルの距離だ

ドレイクス・ビーチ。

ドレイクス・ビーチ。

Blake Bronstad

「リビングルームの窓際にミリタリーグレード(軍事目的で使えるほど)の双眼鏡を常に置いて、地域の野生動物を観察している」とジェームズ・キャメロンはWSJに語っている。

ネイチャーウォッチングでキャメロンはザトウクジラ、ラッコ、アザラシ、イルカ、アシカといった隣人たちの生活を目の当たりにしてきた。キャメロン夫妻は、地元のサーファーたちがビーチに繰り出すことろを見るのも楽しんでいるという。

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