料理の作り置きをしようとも思うが、寿命の短いプラスチックのタッパーや保存バッグを買い足すのは避けたい。
ズボラな私はタッパーのまま作り置きのおかずを食べてしまうのも目に見えている。できることなら環境に優しい選択をしたいし、食卓の見栄えにもこだわりたい。
電子レンジで調理ができて、洗い物も減らせて食卓にも馴染みやすいデザインのプロダクトはないものかと探していたときに見つけたのが、9°(クド)のU150という器だった。
保存から調理までできる器
9° U150 税込み3960円
撮影:森亮太
9°は、冷蔵・冷凍保存から調理までできる器だ。ウェブサイトによれば、調理は「発酵」「温めなおし」「蒸す」「煮る」「炊飯」「オイル蒸し」などができるようだ。
素材はSPS樹脂を使用していて軽くて丈夫。そのため落としても割れにくく、ものを落としがちな私にとってはありがたい。
真ん中に小さく「9°」の文字があるのも芸が細かい
撮影:森亮太
フタの裏側にある突起が、食材から出る水蒸気を器の中で効率よくまわしてくれるのだとか。
サイズはU150とU90の2種類(数字は共に器の直径を表している)、色は6種類ある。私はU150の「常緑色」をチョイスした。
撮影:森亮太
表面に細かい凹凸のテクスチャーがあり、陶器のような重厚な雰囲気を持っているが、持ってみると軽量で驚かされる。
1つの器で簡単調理
撮影:森亮太
少々変わったプロダクトだが、サイトにレシピが掲載されているのですぐに調理ができる。
レンジ調理のレパートリーを増やすためにも、一度このレシピを参考に調理してみた。
今回作るのは「ベジタブルチキン蒸しハニーマスタードソース」だ。
まずは具材を切り、U150に入れていく。
撮影:森亮太
フタを閉めて600Wで3分加熱する。
器自体が電子レンジで熱くなりにくいので、加熱後に器を取り出しやすいのも助かるポイントだ。
加熱後の器に鶏もも肉、輪切りのレモン、ローズマリー、調味料を入れて再び600Wで5分加熱する。
撮影:森亮太
時間にして20分前後でメインの料理ができてしまった。
陶器のような質感でチープさがなく、食卓に馴染みやすいので、調理を終えてそのまま食卓に出しても違和感がない。
盛り付けの手間と洗い物の数を減らすことができた。
冷蔵・冷凍保存が可能
密閉はできないので保存するときは水平に保とう。
撮影:森亮太
付属するフタを閉めれば冷蔵・冷凍保存が可能だ。
例えば作り置きのおかずをこの器で調理をして冷蔵・冷凍保存し、食べたいときにレンジで温め直してそのまま食卓に出すといった使い方もできるので、忙しい時期でも自分のペースで自炊ができそうだ。
保存のためのプラスチックの保存容器を別途用意する必要がないので、家のプラスチックを削減しつつ作り置きができるのも嬉しい。
弱酸性洗剤やアルカリ性洗剤、塩素系漂白剤を使用でき、食洗器にも対応しているのでお手入れも簡単だ。
陶器のような質感で食卓に馴染みやすい
撮影:森亮太
欠点を挙げるとすれば、器の表面に若干の凹凸があるせいか、油汚れが落ちにくい気がした。
油分の多い食材を調理するときは洗う前にキッチンペーパーで油を拭き取り、お湯につけ置きしてから洗うようにしている。
プラスチックのタッパーやチャック付きポリ袋などを使う機会がグッと減らしてくれた9°の器。
プラスチックの削減だけでなく、調理や盛り付け、保存容器に移し替える手間も減って、作り置きの習慣を続ける助けにもなっている。
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