アドビの生成AI「Adobe Firefly」の公式ページ(日本語対応前のもの)。
出典:アドビ
アドビは7月12日(日本時間)、同社の生成AI「Adobe Firefly」(アドビ ファイヤーフライ)の日本語を含む100以上の言語に対応すると発表した。
アドビは3月にFireflyを初めて公開。その後、機能追加などを施し、ベータ版として提供している「Adobe Firefly web 版」において以下の機能を提供している(記事執筆時点)。
日本語など英語以外でプロンプトが打てるようになったFirefly。
出典:アドビ
- Text to image……プロンプト(命令文)から画像を作成する機能。
- Generative fill……既存の画像にプロンプトで画像を合成したり、背景を変更したり、被写体を除去できる機能。
- Text effects……任意のテキストに対しての装飾をプロンプトで指定できる機能。
- Generative recolor……イラストファイル(SVG)の色をプロンプトで再配色する機能。
上部の透明部(灰色と白の格子模様の部分)に「オーロラ」を入れたい旨をプロンプトで命令すると。
出典:アドビ
元の写真にあったオーロラを4種類提案してくれる。
出典:アドビ
今回の発表によると、これらの機能のプロンプト入力時に、日本語を含めた100カ国語以上に対応するという。インターフェイスも日本語を含めた20以上の言語に対応する。
なお現在、Generative fill(生成塗りつぶし)はPhotoshop ベータ版、Generative recolorはIllustrator ベータ版にも搭載されている。
ただし、今回の多言語対応はAdobe Firefly web 版に限定されているため、現時点では各アプリ上で日本語のプロンプト入力には対応しない。
アドビは生成AIをビジネス利用できる環境の構築に取り組んでいる。
撮影:小林優多郎
アドビはFireflyにおいて、公開から既に10億枚以上もの画像が全世界で生成されている(Photoshop ベータ版で生成されたものも含めて)と発表。
現時点ではFireflyのいずれの機能も、ビジネス用途での利用は認められていないが、アドビは「Adobe Firefly エンタープライズ版」など、法人利用も視野に入れて開発を進めている。