43歳でFIREしたミリオネアは、目標達成のために6つのステップを踏んだと語る

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43歳でリタイヤしたジム・ホワイト氏の純資産は、当時100万ドルだったという。

Photo courtesy of Jim White

  • ジム・ホワイト氏は43歳でリタイアし、当時の純資産は100万ドル超(約1億4000万円)だった。
  • この水準に到達するために、自動的に貯蓄する仕組みを作り、予算ツールを使い、まず自分の貯蓄を優先した。
  • また、借金を返済し、支出を切り詰め、貯蓄額を増やすことも怠らなかった。 

FIREは可能だが、それにはちょっとした作業が必要だ。「ルート・トゥ・リタイア(Route to Retire)」 のブロガー、ジム・ホワイト氏は43歳だった2018年に、100万ドル(約1億4000万円)以上を貯めてリタイアした。

ホワイト氏は目標を達成するべく収入を引き上げ、貯蓄率を高めるためにいくつかの工夫を凝らした。ホワイト氏が取った6つのステップを順番に見ていこう。

1. まず、自分の資産状況を見つめ直す

ホワイト氏は予算・資産管理ソフトウェアを使って、自身の資産を別の視点から見直した。そして、最終的に自分が多額の消費者ローンを借りていることに気が付いた。

「自分が持っているすべての口座を集めて1カ所で見たときにはびっくりした。その時に初めて、自分がどれだけの借金を抱えているのかがわかり、衝撃を受けた」とホワイト氏はInsiderに語っている。

資産管理ソフトウェアを使うことで、どの点を改善し、何から始めるかを実感したのだ。

2. 消費者ローンを返済する

借金が問題だと分かったので、それに対応し始めた。

「卒業の少し前には、クレジットカードの借入額が約3万ドル(約400万円)ほどに膨らんでいた。それは紛れもなく、不要不急の物に使っていた消費者ローンだった」

ホワイト氏は最終的に、数年かけてそれらを完済した。消費者ローンを返し終わった後、今度は自動車ローンの返済に取り掛かった。

借金返済という経験により、ホワイト氏はお金を違う視点から見るようになった。「負債を抱えるということは、2つの意味で損をしている。1つ目は、借金返済のための毎月の出費が無駄だ。2つ目は、借金の返済に回さなければそのお金は貯蓄や投資に回せたはずなので、資産を増やす機会を失っている」

3. FIREナンバーを計算した

ホワイト氏はソフトウェアを使って、いくら使って貯蓄しているかを追跡し、その情報を元に自分のFIREナンバーを計算した。FIREナンバーとはフルタイム職からリタイアするために貯蓄しなければならない金額だ。

「ソフトウェアは今の財務状況を正確に示してくれるので、自分の所得や支出を追跡し、現在の所得額に対して実際に毎年いくら支出できるのかがわかる。それが、いくら貯蓄しなければならないかを把握するある種の出発点になる」

ホワイト氏は、退職後に毎年資産の4%を引き出すことを前提に、つまり一般的な4%ルールを使って、いくら貯蓄する必要があるかを示す自分のFIREナンバーを導き出した。

4. 経費を切り詰めた

目標を立てたら、貯蓄額を増やすことに着手した。貯蓄を増やし、人生の後半での支出能力を高めるために、ホワイト一家はクリーブランドにあった2400平方フィート(約230平方メートル)の自宅を縮小した。

その家にはほとんど使っていない部屋があったが、そのために住宅ローンや保守、修繕、清掃費用を払い続けていた。自宅を所有するのではなく借りるという決断を下したことで、柔軟に引っ越しできるようになった。

5. 昇給を勝ち取り収入を増やした

ホワイト氏は、副業や残業で収入を増やす代わりに、昇給を勝ち取ることに注力すると決めた。

「多くの人が昇給の交渉を恐れていると思う。私も最初はそうだった」とホワイト氏は言う。「でも退職までの最後の数年間は、年に1度か2度、給料がアップし始めた」

昇給を求めるだけで、ホワイト氏は所得を増やせたのだ。その粘り強さで貯蓄と投資額を増やしたのである。

6. 自分にまず支出し、自動引き落としを利用した

ホワイト氏は、貯蓄と投資のすべてを自動積立を活用して増やした。これによって、支出する前に資産形成を優先できたという。

給料日ごとに、ホワイト氏と妻はお金を自動的に確定拠出年金(401K)に拠出した。日本でいうところのiDeCoだ。

その後、残額を確定拠出年金以外の貯蓄に回した。「給料日の1~2日後に、お金を自動的に預金口座から貯蓄口座や証券口座に移して、そこで自動的に投資するようにした」のである。

この仕組みは貯蓄額が増えるだけでなく、継続的に貯蓄できることも意味する。着実に貯蓄に回し、所得を増やし、さらに貯蓄額を増やすことによって、ホワイト氏は100万ドルという純資産目標を達成できたのだ。

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