メタ、管理職を「大量採用」へ駆り立ててきた昇進基準を見直し。規模拡大より利益にシフト

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ザッカーバーグは2023年を「効率化の年」と位置づけ、組織改革を進めている。

Charles Platiau/Reuters

メタ(Meta)のマネジャーは今後1、2年、昇進したいと思ってもそのまま据え置かれる可能性がある。同社は目下緊縮財政時代に突入しており、変化を続けているからだ。

メタに詳しい3人の人物の話では、同社のエンジニアリングおよびリモートプレゼンス部門の責任者であるマハー・サバ(Maher Saba)は先ごろマネジャーに対し、昇進を困難にする新基準が設けられることを告げたという。

マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは2023年をメタの「効率化の年」と宣言しており、その号令のもと幹部らはここ数カ月、業務の合理化に取り組んできた。サバは「インテンシティ(激しさ)」という新たなカルチャーを熱心に推進していると見られており、2022年にはマネジャーに対し、成績不振者を排除する必要があると通達している。

メタでは効率化を図るため、数カ月にわたってコスト削減、組織構造の「フラット化」、レイオフが実施され、2022年11月以来2万人以上が職を失っている。2022年半ばのピーク時には約9万人だった従業員数は、現在約6万5000人にまで減少している。

ザッカーバーグは2023年3月のレイオフに関する投稿で、金利と市場変動により緊縮化の必要性が生じていると説明。「当社はこの新たな経済状況が何年も続く可能性に備えるべきだ」と発言している。

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