グーグル(Google)のサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)。
REUTERS/Brandon Wade
グーグル(Google)の従業員たちはテクノロジー関連企業の中でも最高水準の収入を得ている。2022年、基本給と株式報酬、賞与を合わせた報酬総額の中央値は27万9802ドルだった。
同社は求人情報の多くで該当職種の基本給を開示しているが、実際には株式報酬と賞与がそこに加わるので、得られる報酬はさらに大きな金額になる。
従業員間で共有されている給与スプレッドシートを見ると、グーグルが多岐にわたる職種にそれぞれどのくらいの報酬を支払っているかがよく分かる。
Insider編集部はこの社内スプレッドシートを独自ルートで入手。そこには、アメリカ国内に勤務する従業員1万2000人超がそれぞれ自主的にシェアした、2022年通年の報酬がかなり詳細に記載されていた。
Insider編集部は入手したデータセット全体を分析。検索で確認可能な各職種に対して支払われる基本給、従業員からシェアされた情報がある場合は株式報酬と賞与を加えた表を作成した。どの職種の報酬についても、最低額と最高額を示した。
加えて、各職種における基本給の最高額を比較したグラフ、さらに最も基本給が高い職種、最も株式報酬の多い職種、最も賞与が高い職種をそれぞれランク付けしたグラフも作成した。
なお、グーグルの株式報酬は譲渡制限付き株式(RSU)の形で付与され、即時現金化できるわけではないものの、従業員の受け取る報酬総額を大幅に嵩上げすることになる。
また、給与スプレッドシートに記載された内容は、あくまで従業員が自主的にシェアしたものであって、株式報酬と賞与については全ての従業員が金額をシェアしているわけではない(基本給は求人情報を検索することで確認できる)。
グーグルの広報担当によれば、同社は「従業員に対し、給与、株式報酬、休暇、福利厚生など、市場最高水準の待遇を提供しています」という。
(注:以下の図表およびデータはアメリカ国内で勤務するフルタイム従業員のみを対象とするもの。自動運転開発企業のウェイモ[Waymo]やライフサイエンス企業のベリファイ[Verily]など、グーグル兄弟会社の給与データは含まれない)
グーグル各職種の報酬一覧
【図表1】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その1)。左から、基本給最低額、同最高額、株式付与最低額、同最高額、賞与(対基本給)最小%、同最大%、賞与最低額、同最高額。
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【図表2】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その2)。
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【図表3】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その3)。
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【図表4】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その4)。
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【図表5】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その5)。
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【図表6】グーグル従業員の職種別報酬一覧(その6)。
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部門別・職種別の報酬比較
【図表7】グーグルで最も基本給が高い職種ランキング。ソフトウェアエンジニアの71万8000ドル(最高支給額)が図抜けている。
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【図表8】グーグルで最も株式報酬の多い職種ランキング。ここでもソフトウェアエンジニアの150万ドル(最高付与額)が図抜けている。
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【図表9】グーグルで最も賞与の高い職種ランキング。やはりソフトウェアエンジニアが圧倒的で60万5000ドル(最高支給額)。
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【図表10】グーグルのエンジニア部門で最も基本給が高い職種トップ10。
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【図表11】グーグルのセールス部門で最も基本給の高い職種トップ10。エンタプライズ(大企業)担当のダイレクトセールスが37万7000ドルでトップ。
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【図表12】グーグルのビジネス部門で最も基本給の高い職種トップ10。
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【図表13】グーグルのHR(人事)部門で最も基本給の高い職種トップ10。
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