今や何もかもスマホ一つで完結できるけれど、メモは手書きの方が取りやすい。
電話中でも手書きならさっとメモれるし、文字でなく表や絵、地図なども自由に書けるのがいい。一冊使い終えた後はちょっとした達成感も味わえる。
測量士のために開発されたミニノート
コクヨ 野帳(グレイッシュブルー) 税込み275円。
撮影:大塚吏恵
言わずと知れたコクヨの名品「測量野帳」。発売から60年以上経つロングセラー商品だ。
野帳は、建設ラッシュだった1959年の発売当時、屋外で作業する測量士のために作られた。プロ御用達のその実力は徐々に広まり、今では発掘や観察などのフィールドワーク、オフィスシーン、旅行中の記録や日記など、幅広く支持されている。
立ったままでも書きやすい
撮影:大塚吏恵
最大の特長は、机がなくても立ったままでも書きやすいということ。表紙がクロス貼りでハードカバーになっているので、片手で持ってもスルスルっと書ける。
撮影:大塚吏恵
罫線は薄いグレーの3ミリ方眼罫。横罫と違って、縦に書く時にもガイドになってくれるし、図や表なども描きやすい。
紙は裏写りがないのも気に入っている。
コンパクトで携帯に便利
縦165×横95×厚み6ミリメートル。
撮影:大塚吏恵
測量士が作業着のポケットに入れやすいように設計されているため、サイズはコンパクト。ケースをつけたスマホ(iPhone12 Pro)よりひと回り大きいくらいのサイズ感だ。
撮影:大塚吏恵
メモできるのは40ページ分と、ハードカバーながら薄く嵩張らないのもいい。広げてもコンパクトだから、狭いスペースでもノートPCなどと一緒に使えて邪魔にならない。
撮影:大塚吏恵
仕事中はもちろん、映画のトークショーや美術館に行く時にも携帯している。
選べる色・罫内容、紙の種類
撮影:大塚吏恵
私が購入したのは、様々な種類があるの中で一番新しいシリーズの「野帳 Yacho Business」というものだ。
グレイッシュブルー、サルファーイエロー、ウォームホワイト、チャコールブラックなどニュアンスのある色合いが今っぽい。
他にも、お馴染みの深緑色の測量野帳や防水紙、再生紙タイプもある。プロ仕様らしく、「LEVEL」「TRANSIT」などそれぞれの測量方法に適した罫線も揃っている。
コクヨの琵琶湖保全プロジェクト
コクヨHPよりキャプチャ。
滋賀県で操業しているコクヨ。2007年から琵琶湖環境の保全、維持に貢献する事業をスタートさせている。
調べてみると「ロクブンノイチ野帳」という野帳もあり、表紙の裏側には「ヨシ紙」が使われているとのこと。
ヨシ紙に使われているヨシとはイネ科の草木。滋賀県は、琵琶湖の生態系維持のために守り育て、活用することに取り組んでいるそう。ちなみに商品名のロクブンノイチとは、琵琶湖が滋賀県の面積の6分の1を占めることに由来している。
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