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- 多くのアメリカ人がスマホに1日何時間も使い、それを減らすのに苦労している。
- ニュースレターの著者でマーケティングエグゼクティブであるジョージ・マックは、スマホの2台使いがスマホ中毒からの脱却に役立ったと語った。
- 彼によると、1台のスマホはセロトニンを、SNSのアプリを入れたもう1台のスマホはドーパミンを出すという。
スマホに時間を使いすぎる多くのアメリカ人は、それから完全に離れてガラケーやT9文字入力の時代に戻ることに夢見ている。実際にそうしている人もいる。
だが、その解決策がスマホの台数を減らすことではなく、増やすことだとしたらどうだろう。それはニュースレターの著者で、マーケティングエグゼクティブのジョージ・マック(George Mack)が、スマホ依存からの脱却に役立ったと話したことだ。
マックは現在、2台のスマホを持っているという。ひとつは「コカインスマホ」で、もうひとつは「キャベツスマホ」だという。
彼はキャベツスマホを「山盛りのセロトニン」と表現した。クリーブランド・クリニックによると、セロトニンは幸福感や集中力、落ち着きに関連する脳内化学物質だ。マックは、このスマホにメモ帳のほか、Kindle、Uber、地図などのアプリを入れてあり、緊急時に備えて2、3人だけがこの番号を知っているという。
一方、コカインスマホは「山盛りのドーパミン」だ。ドーパミンは、モチベーションや報酬に関連する脳内化学物質だ。SNSはスワイプするたびにドーパミンを放出して、脳内の報酬システムを動かし、最終的にはいつも「もう少しだけ」という欲望を欲するドーパミン中毒者にすると言われている。マックのコカインスマホには、想像通り、X(旧Twitter)、インスタグラム、TikTok、WhatsAppなど時間を消費させるアプリが入っていて、多くの人が電話番号を知っていて誰もが電話をかけることができる。
彼はそれぞれのスマホの使い方についてXで詳細に紹介しているが、最終的には使う電話が何で、何を入れるかは、使う人の状況やニーズ次第だ。彼は、スマホ中毒から脱却したという人から数えきれないほどのDMを受け取っているという。
マックはスマホの2台使いを勧める最初の人物ではないが、キャベツとコカイン(セロトニンとドーパミン)の観点から考えてみると、スマホの使い方をどう分けるかを考えるのに役立つかもしれない。また、2台のスマホは、スマホを便利なツールとして使うときと、生活にプラスにならない使い方をしているときの境界線を決めるのに役立つだろう。
そして、起きている時間の3分の1をスマホやタブレットとにらめっこしている多くのアメリカ人なら、これを試すことで、失うものは何もないし、多くの時間を手に入れることができるだろう。