日々実践できる、もっとクリエイティブな11の「節約術」。お金の専門家たちのアドバイス

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お金を貯めることは、あなたが思うより難しくない。

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  • 節約術のなかには非現実的で無理のあるものも多い。
  • クレジットカードの登録情報を消す、支出の48時間ルールを設ける、すべての出費を記録するなど、簡単に毎日の支出と貯蓄を管理する方法もある。
  • 毎日の節約を助ける、ちょっと変わった12の方法をここに紹介する。

職場にお弁当を持っていく、出先でコーヒーを飲む回数を減らすなどの節約術はあなたもすでにご存じかもしれない。しかし、もっとクリエイティブな方法で日々の貯蓄をしてみるのはいかがだろうか。

結局のところ、お金のことに関しては、まさに1セントの積み重ねなのだ。たとえば、かつての私は、「職場でランチを買う」というトラップにはまっていた。社員食堂や友人との外食で使うのは1日10ドル(約1400円)までと決めていたが、ついその額を越えてしまうことも多かった。

しかし、1週間の出費を計算してみると、そのお金はたいしておいしくもない高額のランチよりも貯蓄や生活防衛資金に回したほうがよっぽどいいと気づいた。

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)が発表した「ベター・マネー・ハビッツ・ミレニアル・レポート(Better Money Habits Millennial Report)」によると、ミレニアル世代の73%が自分たちの世代は不要な贅沢のためにお金を使いすぎていると回答した。さらに、35%は十分な貯蓄がないと言い、17%は過剰に出費していると答えた。

しかし、あまり知られていない日々の節約法が実はまだたくさんある。以下に専門家たちのアドバイスを紹介しよう。

1. 少額の貯蓄を習慣化する

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カフェ通いはほどほどに。

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あなたも月々の支払いや積み立て貯金を自動化しているかもしれないが、小さな金額でも自動で動かしていると積み重なっていずれ大きな額になる。たとえば筆者は、職場でランチを買ったり毎日スターバックスに行ったりする習慣をやめたら1日およそ20ドル(約2800円)の支出がなくなった。どうでもいいランチやコーヒーを買わないだけで、毎週100ドル(約1万4000円)を貯蓄に回せたのだ。

「週に10ドルや20ドルでもいいので、痛手にならない程度の額の貯蓄を習慣にしよう」と、全米で有名な消費生活専門家のアンドレア・ウォロク氏はInsiderに語った。「小さな額でもあっという間に積み重なっていくし、そうして貯蓄に回した分の支出がなくても生活できるようになる」

ウォロク氏はまた、従来的な銀行の普通預金口座よりも金利が高いオンラインの普通預金口座に預けることを勧める。

2. 48時間ルールを設け、保存してあるクレジットカード情報を削除する

衝動買いを避けよう。

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ネットショッピングは速くて手軽だが、服などを衝動買いするクセができやすい。「衝動買いを防ぐためには、買いたいものを見つけてもまずは48時間待つことだ」と、従業員向け金融教育を提供するエデュケイト(Edukate)のクリス・ウィトロウCEOは言う。「そうすれば、必要なものと欲しいだけのものを区別できるようになる」

同様に、クレジットカードの情報をサイトに保存しておくことは便利だが、支出の面を考えると危険でもある。「カードの情報を削除することで衝動買いを避けられ、出費を減らすことができる」と、消費者支援を行なうファインダー・ドット・コム(finder.com)のジェニファー・マクダーモット氏は言う。「加えて、購入について考える時間が増えれば増えるほど、より良い決定ができるはずだ」

3. 公共交通機関を使うか、歩く

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バス通勤も試してみよう。

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自動車通勤は確かに便利だが、費用対効果はどうだろうか。「毎日自分の車で通勤するのをやめよう」と、節約プラットフォームのドント・ペイ・フル(DontPayFull)のアンドレイ・ヴァシレスクCEOは言う。

「その代わりに、電車やバスなどの公共交通機関やカーシェアを利用したり、あるいは毎日数キロを自転車や徒歩で移動してみよう。お財布だけでなく健康のためにもなる」。そのうえ、車を持っていると車両保険や駐車場代など余分なコストがたくさんかかるものだ。

4. 資産管理アプリを使う

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アプリで節約を簡単に。

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ゴールを目指すときには、軌道から外れないように記録をつけるのが効果的だ。「資産管理アプリを使おう」と、ウェラ(Wela)の共同設立者兼CEOで認定証券アナリスト(CFA)と認定ファイナンシャルプランナー(CFP)の資格を持つマット・ライナー氏は言う。「毎日ほとんど努力せずに貯金ができる。あなたの口座と直接連動させたアプリが支出を追跡して問題点を教えてくれるので、自分で日々の支出を記録する手間がない」

主要なアプリの多くは、予算の作成をサポートしたり、1つのカテゴリーで出費しすぎているときにアラートを出してくれたりもする。

5. 銀行を変える

ATMの利用手数料を避けよう。

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ATMを使いたい……なのに預けている銀行が近くに見つからず、ATM手数料を支払わなければならなくなるのは最悪だ。だが、ちょっと調べればこの問題は解決できる。

「銀行の手数料を払わなくて済むようにしよう」と、ギャランティード・レイト・モーゲージ(Guaranteed Rate Mortgage)の住宅ローン融資担当副社長であるジェニファー・ビーストン氏は言う。

「一部の銀行は、最低預入金額なし、月々の手数料なし、提携外のATMを使っても手数料が無料あるいは返金される、海外取引の手数料無料、といったサービスを提供している。私の顧客のなかには銀行を乗り換えたおかげで毎月50ドル(約7000円)を節約している人もいる」

6. どのような出費が繰り返されているか確認し、出費したことを忘れないようにする

スプレッドシートを作ってみるのもいい。

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ユナイテッド・キャピタル・ファイナンシャル・ライフ・マネジメント(United Capital Financial Life Management)のCFPで、ドゥーイング・マネー・ライト(Doing Money Right)の創設者であるバイロン・エリス氏は、過去6カ月間の預金口座およびクレジットカードの明細書に目を通すことを勧める。

「紙に手書きするかパソコンでスプレッドシートを作り、毎月繰り返されている支出のうち減らせそうなものをリストアップしよう」とエリス氏は言う。「カットできそうな高額の出費もリストにした方がいい」

7. すべての出費を記録する

どこにお金が流れているのかを知ろう。

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「日々のお金の行き先を知ることで、不必要な買い物に気づくことができる」とマクダーモット氏は言う。「日常の余計な買い物をなくせば、将来のための貯蓄にもなる」

不必要な買い物の一例として挙げられるのは、外出先で水やソーダではなくアルコールを注文することである。ファインダー・ドット・コム(Finder.com)が実施した調査によると、成人男性の64%が週に少なくとも1回はアルコール飲料を飲んでおり、成人女性でもその数字は52%だ。「その飲み物を水に変えれば、手元に残るお金は確実に増える」とマクダーモット氏は言う。

8. 送料や食事を友人と分ける

シェアすることでコストを減らせる。

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あなたの友人のなかには、物を買う店の好みがあなたと似ている人がいるかもしれない。それなら、一緒に買い物をしよう。

「オンラインで買い物をするときは、同じサイトを使っているかもしれない友人と協力しよう」と、金融教育を提供する公認会計士のジャニーン・ローガン氏は言う。「そうすれば購入額が大きくなって送料を無料にできるかもしれないし、少なくとも送料を割り勘できる」

費用を分けると言えば、友人と食事に出かけたら頼んだものをシェアしてみよう。「量が多ければ、前菜やデザートを半分こにしよう」と、ファイナンシャルアドバイザーのトマス・スコチマラ氏は言う。「グルーポンなどのお得なサービスも使うといい」

9. 共通の食材を使える献立を計画する

食べ物を無駄にしないように。

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食べようと思っていた食材をダメにしてしまうことはよくあるだろうか?

「1週間の献立計画を立てること自体が食材の買いすぎ防止になるが、食材の無駄をなくす最善の方法は、共通の食材を使えるレシピを見つけることだ」とウォロク氏は言う。「私のお気に入りのザ・フレッシュ20(The Fresh 20)は、20種類だけのシンプルな食材を使った献立プランを提供している」

10. 電子機器のプラグを抜く

電子機器は電源を切っていてもエネルギーを消費する。

Alper Çuğun/Attribution License/Flickr

テレビ、ノートパソコン、コーヒーメーカー、ケーブルボックスといった電化製品のプラグを抜くことをウォロク氏は勧める。「電源をオフにしていてもある程度はエネルギーを消費しつづけるので、電気代がかさむ」。電源タップを使えば複数の機器のプラグを簡単に抜ける。

11. 5ドル札(500円玉)を受け取ったらすべて貯める

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普段から現金で支払うことが多いなら、一部を貯金に回そう。

KathrynSK/Getty Images

マクダーモット氏が考える限り、毎日の貯金は簡単にできる。「現金で支払い、おつりで5ドル札(500円玉)を受け取ったら貯金に回そう。瓶に入れるのでも、預金口座に入れるのでもいいので、少なくとも半年間は受け取ったらすべて貯金してみよう。気づけば驚くほど貯まっている」

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