夜にライトアップされるXのロゴサイン。
Noah Berger/AP
- イーロン・マスクは2023年7月28日、エックス社(旧Twitter)のサンフランシスコ本社の屋上に新たにXのロゴサインを設置した。
- このソーシャルメディアのユーザーたちがこのロゴサインの明るさについて推測し、それが近くに住む人が動画を投稿するきっかけになった。
- その住人はロゴ看板による光害に「迷惑している」と地元ニュース局KTVUに語っている。
エックス(X、旧Twitter)のサンフランシスコ本社の向かいに住むある男性が、同社の新しいロゴサインが「どれほど明るいかを説明するのは難しい」と投稿した。
2023年7月28日、旧社名であるツイッター(Twitter)からの移行が進む中、イーロン・マスク(Elon Musk)はビルの屋上にXのロゴを設置した。ユーザーたちがネット上でブランド変更について議論している中、Xのロゴサインの明るい光が向かいのビルに直接向けられていることを指摘した投稿が急拡散している。
あるXユーザーは「私なら怒り狂うだろう。寝室の真向かいにこのクソみたいなXサインがあることを想像してみて」と投稿した。
私なら怒り狂うだろう。寝室の真向かいにこのクソみたいなXサインが光っている所を想像して。
アメリカの放送局KQEDのジャーナリストで、オーディオ・エンジニアのクリストファー・J・ビール(Christopher J. Beale)はビールがこの投稿に対して個人的な見解を返信している。
彼は「これ以上想像しないで。これが今の僕の人生だ」と述べ、自宅の窓からライトアップされたXのロゴを見た様子を撮影した動画を投稿した。続いて、ロゴのライトが夜のナイトクラブのようにストロボが瞬く別の動画もアップしている。
これ以上想像しないで。これが今の私の人生だ。
Xのロゴのストロボを撮影した他のアングルがあるのを忘れていた。
そして、私のアパートは窓ガラスの清掃が必要だ。
ビールのこの投稿は瞬く間に注目を集め、多くのXユーザーは彼に共感し、Xの光害について議論を交わしている。
「彼らが日中にテストしていたときは本当に目が痛かった。その明るさを説明するのは難しい」とビールはあるユーザーに返信している。
地元ニュース局KTVUのインタビューに応じたビールは、設置が始まったときにはこのロゴが明るい光を放つとは予想していなかったと話している。
「昨夜11時頃、彼らはストロボをフル稼働させ、この一帯をまるで昼間のように照らし出した。
「日よけのシェードを下ろしても、リビングルームで見たかった映画も見られないほどだったので、アパートの反対側に移動しなければならなかった」
サンフランシスコ本社屋の上に掲げられた新しいXのロゴサイン。2023年7月29日撮影。
JOSH EDELSON/Getty Images
ビールはKTVUの取材に対し、このサインの明るさに「少しイライラしている」が、市に苦情を申し立てるつもりはないと語っている。
「少し腹が立つけど、私はジャーナリストなので物事を記録するだけ。1人から2000人の近所の人の誰かが市役所への苦情を処理してくれると思う。私はこの立地があまり好きではない」
Insiderは、ビールとXの代理人にコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
Xの本社と看板をめぐる騒動は、2023年7月24日、マスクが旧ツイッター社の看板を建物の側面から撤去しようとしたことから始まっている。サンフランシスコ警察は、「無許可の道路封鎖の可能性」を理由に工事に介入し、作業員の工事の完了を阻止している。その後、当局は「犯罪は行われておらず、この事件は警察の問題ではない」と判断した。
イーロン・マスクが社名を「X」に変更した後、作業員は「Twitter」の文字を取り外した。
Justin Sullivan/Getty Images
新しいXのロゴサインが本社に設置された後、AP通信(Associated Press)はサンフランシスコ市が苦情を申し立て、調査を開始したと報じている。
地元の建築検査局の広報であるパトリック・ハナン(Patrick Hannan)氏は、建物の上に看板を建てる際には許可が必要だとAP通信に語っている。
その後、7月31日には、建設作業員が看板を解体している写真がソーシャルメディアにアップされ、NBCのスコット・バドマン(Scott Budman)は、Xの看板が取り外されたことを確認した。設置期間はわずか3日間だった。