提供:楽天グループ(2022年開催時の様子)
一挙手一投足に注視が欠かせない企業のひとつ、楽天グループ。「Rakuten Optimism」は、その楽天グループが一丸となってつくる最大級のイベントだ。
初回の2019年、累計約8万人を動員したが、その後は2021年、2022年とコロナ禍でビジネスカンファレンスのみオンライン開催。それでも、昨年は約28.6万の総視聴回数を記録し、注目度が伺える。
そして2023年、4年ぶりにリアルで「Rakuten Optimism 2023」が開催される。会期は2023年8月2日(水)~6日(日)、会場はパシフィコ横浜で、参加は無料(ビジネスカンファレンスは8月2日(水)〜8月4日(金)。要事前登録)。
同イベントの開催意義や見どころについて、楽天グループ 副社長執行役員 CMO(チーフマーケティングオフィサー)の河野奈保氏に伺った。
リアルで楽天エコシステムを体験できる場
河野奈保(こうの・なほ)氏/2003年に楽天(現楽天グループ)入社。日本No.1ECサイトである楽天市場事業にてマーケティングやUIUX、事業戦略等、要職を歴任。2017年当時楽天史上最年少且つ初の女性常務執行役員に就任。 現在は楽天グループ株式会社の副社長執行役員CMO(チーフマーケティングオフィサー)ならびに2020年に立ち上げた新規キャリアの楽天モバイルの常務執行役員 兼CMO。楽天グループは、世界30カ国・地域にて約70以上のサービスを展開しているが、そのグループ全体のマーケティング・ブランド戦略を統括。特に、楽天の特徴である、メンバーシップを軸としたポイントシステムやデータを活用し、他にはない独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成し、顧客の獲得育成を推進している。Campaign Asia-Pacificの「パワーリスト :APACベストマーケター50」に2020年から4年連続で選出。
そもそも、どのような意図で「Rakuten Optimism」が始まったのか、河野氏はこう語る。
「楽天は以前からインターネット上でサービスを展開しながらリアルを大切にしてきた企業。さまざまなイベントも行ってきました。ただすでに70以上もある弊社のサービスを使ってもっと生活を豊かにしてほしいと考えたときに、楽天のエコシステムを一度に体験できる場をつくりたいという思いがありました」(河野氏)
すでに楽天のサービスを2つ以上活用(クロスユース)しているユーザーは76.1%にものぼる。だが、それを3つ、4つと増やしていくことが狙いだ。
「Rakuten Optimism 2023」は大きく2つの要素で構成されており、国内外のさまざまな業界のリーダーが集結する「ビジネスカンファレンス」に加え、楽天エコシステムの幅広さやユニークさを感じられる「フューチャーフェスティバル」も開催される。
AIを筆頭にイノベーティブな議論を展開
提供:楽天グループ(2019年開催時の様子)
「ビジネスカンファレンス」では、会長兼社長の三木谷浩史氏による基調講演をはじめ、野口聡一氏(宇宙飛行士(Space Shuttle, Soyuz, SpaceX)、合同会社未来圏 代表)、宇野常寛氏(PLANETS 編集長、評論家)、乙武洋匡氏(作家)、岡田武史氏(今治.夢スポーツ 代表取締役会長)、吉田沙保里氏らが登壇。未来を見据えたイノベーティブな議論が展開されることだろう。
河野氏自身もクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏、物理学者の橋本幸士氏と「AI × クリエイティブ:未来を拓くイノベーションの可能性」というテーマでトークセッションを展開予定。
「やはりAIは昨今の最重要テーマ。(佐藤)可士和さんには楽天のチーフクリエイティブディレクターとして関わっていただいていて日頃からコミュニケーションしていますが、弊社のさまざまなクリエイティブをディレクションしていただく中でも、データやテクノロジーを持っているからこそできるクリエイティブとは何か、議論しています。
そこに今回は橋本先生にも加わっていただき、いまのAIの進化について会場の皆さんと勉強しながら、クリエイターやマーケターにとって今後の仕事や働き方にどういう影響があるのかを考えてみたいと思っています。
そのほかにも、さまざまなセッションでAIについて多様な議論が行われるはずです。楽天と業界リーダーたちが考えるAI、テクノロジーの進化によってもたらされる私たちのあるべき未来の姿を知っていただける機会になると思っています」(河野氏)
そのほかにも、ウクライナ副首相ミハイロ・フェドロフ氏と三木谷氏がデジタルエコノミーの未来について対談するほか、地域創生、脱炭素、フィンテックなど、扱われるテーマは多岐にわたる。
各セッションの詳細の確認と、参加登録(無料)はこちら。
「楽天エコシステム」を体験できるイベント「フューチャーフェスティバル」に注目
今回、4年ぶりのリアル開催となったことで体験イベントが復活。
「フューチャーフェスティバル」と名付けられ、楽天モバイルの5G技術等を活用したVR・AR体験、AIを活用したゴルフスイング解析やフォトコンテンツなど最新テクノロジーを体感できるブースが用意されている。
「ARで体験するSUPER FORMULAレース」のイメージ画像(提供:楽天グループ)
また、「楽天市場」に出店する店舗や楽天と協業する地方自治体が販売する人気商品、全国各地のグルメ、「楽天ファーム」のスムージーなど飲食ができるエリアや、楽天の公式キャラクター「お買いものパンダ」の楽しいコンテンツが展開されるなど、家族連れでも楽しめるようになっている。
ふるさと納税で人気のグルメが登場(提供:楽天グループ)
イベント会場内はクレジットカード「楽天カード」やQRコード決済「楽天ペイ」などを使って決済できるように完全キャッシュレスとなっていて、自然と楽天のエコシステムを感じられるつくりだ。
8月5日(土)には「RAGE SUPER MATCH Presented by Rakuten Optimism」、「イコラブヨコハマ夏祭りPresented by Rakuten Optimism」といったイベントも同じパシフィコ横浜内の施設にて同時開催される。
未来といまを行き来できる5日間
提供:楽天グループ
楽天は、グループ全体の事業活動による温室効果ガス排出量を実質ゼロにする、カーボンニュートラルの達成を目指している。「Rakuten Optimism 2023」は、昨年の創業25周年を機に始めた環境に配慮した未来を呼びかける「Go Green Together」プロジェクトの一環で、今回のイベントは会場での電力使用に伴うCO2排出量をカーボン・オフセットにより実質ゼロにする予定だという。
ビジネスのど真ん中で未来を語るカンファレンスがある一方で、すでにある技術を体験できるブースがある。そしてそこに境目がなく行き来できて、環境にも配慮しているのが「Rakuten Optimism 2023」の特徴だ。
「だからこそ、物事が今日や明日からだいぶ先の未来までつながるという体験をしていただけるはずです」と河野氏も自信を見せる。
「未来を考えたり体験したりしてワクワクする。『楽天』や『Optimism』という言葉にあるように、テクノロジーやイノベーションをポジティブにとらえて前進する。そういった場として、平日はビジネスパーソンとして刺激を受ける、休日は家族でオフタイムを楽しむ、などさまざまに活用していただければと思っています」(河野氏)
8月2日(水)から8月6日(日)の5日間、パシフィコ横浜にて開催される「Rakuten Optimism 2023」、参加を検討してみてはどうだろうか。